アポロン神のイルカ ミニシール ペンダント

1830年〜1840年頃に作られた古くて可愛いイルカモチーフのミニシールをご紹介します。
このようなミニサイズのシールで優れた彫金のものは珍しく、
なかなか出会うことはできませんが、本当によく作り込まれています、
くりっとした目の可愛い顔、尾をツイストさせて飛び跳ねていて、
鱗も細かく格子状に彫り込まれています、
シールについている小さな金の輪にまで細工が施されています
台座部分のホタテ貝と花の装飾も可愛いらしく、
美しい邸宅にある大理石でできた噴水などの装飾にもちょこんと加えられていそうなデザインで、
完成度の高いシールです(^-^)
これがイルカ?と思われるかもしれませんが、
古代風のイルカは今のイルカとは違って鱗なども表現されており、
ちょっと怖いけど可愛い(^-^)デザインのものが多いです。
イルカのモチーフはこのようにアンティークで見かけることがありますが、
その一つにイルカはギリシャ神話のアポロンと縁が深いことも関係します、
アポロンはイルカに乗ってイオニアの海を抜けて
ギリシャにやってきたとされ(イルカに変身していたとも)
アポロンが神託を授けたギリシャのデルフォイも、
古代ギリシャ語でイルカを示すデルピスからつけられた名だったようです。
古代ギリシャ人にとってアポロンの神託は世界で最も尊く、
どのような内容であれ(!)国の運命を左右するような重要な決定も神託が優先され
一般のギリシャ人達も個人的な問いかけで神殿を利用していましたので、
ギリシャ人の運命はアポロンの神託に委ねられていたといっても過言ではなく、
どのような神託があったかは調べてみると、とても面白いですし
こんなに小さなシールからいろいろ想像出来るのもまた楽しいです(^-^)

裏面には何も彫られていませんが、
波型に整えられた可愛い色合いのイエローカルセドニーが
セットされています。
長いチェーンで下げてもいいですし、
アンティークの太めのチェーンで身につけても,
とても可愛いペンダントになります。
古代ギリシャ人も愛したラッキーモチーフのイルカが幸運を運んでくれそうです(^-^)