切り出した氷のような水晶に、海の神ネプチューンを彫り込んだ古代ローマのインタリオ です。
今までに沢山の古代ローマのインタリオ を見てきましたが、水晶で出来たインタリオ は
おそらく5個ほどしか扱っておらず、とても希少な素材です。
水晶という素材に海の神ネプチューンという題材はぴったりの組み合わせ、
この水晶には輝く霧のようなインクリージョンがあり、それを生かした構図の
素晴らしい彫りで、古代の宝石彫刻師の優れた感性を伺えることのできる逸品です。

光の角度で彫りがはっきりと浮かびあがる瞬間が大変神秘的です、
右側の粘土に押した画像ですと、構図や彫りがよく分かると思います。
三又の槍を持ち、片足を上げた海神ネプチューンが、
尾を上げた生き生きとしたイルカに乗って勢いよく移動している、というモチーフが彫り込まれ、
躍動感あふれるネプチューンとイルカが表現されており、
オリンポスの神々の力が今よりもずっと強かった
古代の情景が目に浮かぶ様です。
イルカの下のギザギザの波の表現が豊かで、
丁度この辺りに水晶の霧の様なインクルージョンがくるようになっています。
構図にも優れ、ダイナミックで躍動感に溢れた彫り、
まさに持ち運べる古代の美術品であるインタリオの魅力に溢れています。


とても透明度の高い水晶で、インクルージョンがある部分とない部分がはっきり分かれています。
霧のようなインクルージョンは、見る角度や光によって
様々に表情を変えて、ダイヤモンドダストのようだったり、
霜のようにも見えて美しいです。
水晶+ネプチューンという組み合わせ自体が素敵なのに、
インクルージョンをとても良く生かした構図で本当に美しいインタリオだと思います。
海神ネプチューンを信仰していたり、
航海へ出る時に加護を祈る必要があった人が作らせたインタリオでしょう、
水晶は手に持つとひんやりと冷たく、
すべすべに磨かれていますので、触り心地が良いです、
古代ローマ人も、この冷たい感触を楽しんだのかなと想像すると面白いです(^-^)
.jpg)
.jpg)
インタリオ の中ではサイズはやや大きいので、リングにすると大きめサイズのベセルになります、
ペンダントにはちょうど良いサイズです。
ペンダントは写真右側のように金の輪でシンプルに石を囲む感じでセットします、
チェーンはアンティークのチェーンを使いますので、雰囲気の良い素敵なペンダントに仕上がります。
リング、ペンダント、共に加工代はともに1000ユーロ〜になります。
古代のネプチューンのコイン
古代のネプチューンのモザイク画