M・BUCCELLATI マリオ・ブチェッラティ 宝石彫刻 ローズクオーツ 花のブローチ
息をのむほど素晴らしい造形の見事なヴィンテージブチェラッティのブローチ。
初代マリオ・ブチェラッティの作品です。
薄ピンク色の大きなローズクオーツを丸ごと花の形に彫刻しており、
花びらの先が自然に反り返る様子など
風に揺れる花びらを本当に繊細に表現しています、
よく彫刻の途中で石がカケたり、ヒビが入らなかったものだと驚く仕上がりです。
手で持つと、野に咲く花を積んできたような可憐な雰囲気を感じます。
花の表面は、マットサテンのような儚い輝きが出るように磨かれ、
花の裏面は艶を出して磨かれています、
下の花びらが少し反り返っており、マットな部分と艶が出ている部分の
さりげない質感の差の演出が美しいです。
葉の部分の彫金も綺麗ですね、薄い作りで本物の葉のような写実的な造形、
表面は無数の点が打ち込まれ、少し落ち着いた色合いが美しいです。
花の中心の金はややローズがかった色味、葉の部分は黄色と、
金の色を使い分けて作られています。
限りある花の美しさをジュエリー の中に閉じ込めたような作品といえると思います。
裏面はこのように差し込むピンが2本ついています、
大きさの割にはかなりしっかり留まり、安定感が素晴らしく
付け心地がいいブローチです。
M. BOUCHELLATI の刻印入り
マリオ・ブチェラッティの、この花の宝石彫刻のシリーズは1950年〜1959年にかけて作られています。
参考資料
実際に身につけた時には大変映えるデザインです。
大型ですが重さは全くなく、儚ささえ感じさせるのが素晴らしいですね、
大変贅沢な作りです。