古代ローマ 1世紀〜2世紀 若きヘラクレス インタリオ リング レッドジャスパー
色の濃い小さなレッドジャスパーに若きヘラクレスの横顔を精緻に彫り込んだ
素晴らしいクオリティのインタリオです。
古代ローマのインタリオの彫りには、ざっくりとスピード感が感じられる彫りのものや
柔らかな雰囲気が感じられるものなど、いろいろなタイプがありますが、
このインタリオは写実的な彫りが光るタイプの作品です。
こちらは粘土に押した画像で、彫りがよくわかると思います。
くっきりとした目鼻立ちや顎、頬のふくらみなど、古代彫刻のような彫りが美しく、
とても小さな石であるにも関わらず、精緻な姿が彫り込まれていることに驚きます。
首にはヘラクレスが最初の難業として退治したネメアのライオンの
毛皮をくくりつけている姿で表現されています。
古代ローマではヘラクレスは多くの人によって信仰されていましたので、
ヘラクレスからの加護を祈ったり、ヘラクレスのような強さを求める
古代ローマ人が身につけていたのかもしれません。
身につければ力強いお守りになることでしょう(^-^)
インタリオはそれほど目立つジュエリーではありませんが、
光を反射して彫りがくっきりと浮かび上がる瞬間が神秘的で美しいです。

リングは19世紀の古いもので、
古い金のマットな輝きが美しいリングです。

