大変珍しい指輪の形をした時計です。
偶然蚤の市で見つける事ができました。
このタイプの指輪の時計はルネサンスに始まり、
それ以降も作られましたが、
指輪におさまるような小さな機械を
作る事が困難な為、どの時代の作でも大変希少なのです。
この指輪は1900年〜1920年の作で、
スイス製の機械が中に収められています、
今でも動いて時を刻むことが出来ますし、
時間も合わせる事が出来る
大変良いコンディションを保っており、
現存する時計の指輪の中でも
さらに珍しいものです。
文字盤の色は味わい深い古のシルバー、
数字がロイヤルブルーで、文字がすっと浮き上がるようで、
とても綺麗な色をしており、
文字のデザインからも良い雰囲気を感じます。
時計の指輪は残っていても動かない事が多く、
さらには中の機械がそっくり取り出されており、
中が空洞になっていることもあります。

シャンクにも綺麗な彫金が施されており、
普通のシャンクに見えますが、、、
このように、シャンクの一部が立ち上がって
時計のネジとして回転するようになっており、
一見すると、どこからネジを巻くのかわからないようになっているのです。
このような仕掛けもとても面白い時計の指輪です。
身につけた時の指通りもとても滑らかで
気持ちがよいです。
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〜 時計の指輪の参考例 〜
16世紀初期
各年代の時計の指輪の参考例を
古い順に並べますのでご覧になって下さい。

16世紀後期
1790年頃
1800年頃

19世紀初期
19世紀後期
1925年頃
1930年頃
1940年〜1950年頃
モダンの作