古代美術 古代ローマ1世紀 インタリオ リング ポトス 会えない者への愛
透明感に優れた美しいコーネリアンに
古代ギリシャの神ポトスが彫り込まれた古代ローマ1世紀のインタリオです。
リングは古代ローマ3世紀のオリジナルリングから型取りをして
職人に特別に作らせたもので、古代のものではなく、モダンのリングになります。
ポトスはアフロディーテとアレスの子の一人とされ、
エロスが司る生への愛とは対照的に
ポトスは死者への愛、会えない者への愛を司っています。
もう会うことはできなくなってしまった者を愛し続けるという、
少し寂しい愛の感情を表しており、
感覚的にとても美しいインタリオです。
下向きにした松明に頬杖をついた姿で表現され、
心の中に浮かぶ愛の思い出を
思い出しているような雰囲気がありますね。
古代ギリシャでは、エロス、ポトスは区別されていましたが、その区別も
年代を重ねるにつれて曖昧なものになり、エロスとポトスが同一の神とされる場合が
多くなっていきます。
ざっくりとした彫りが可愛いポトスです。
透明感に優れたコーネリアンなので、
べゼルの地金の金が光を反射して、内側から発光するような
雰囲気があります。
インタリオの表面を光が反射した時に
インタリオの彫りがはっきりと浮かび上がる瞬間が神秘的です。
この美しいリングは、古代ローマ3世紀のオリジナルリングから型取りをしたもので、
素晴らしい装飾性を持つモデルです。
ベゼルが小さいので、小さめのインタリオであれば、
このモデルのリングにセットすることが可能です。
作品動画