素晴しいベルエポックの大作で、
このタイプのお品は久々に仕入れる事ができました。
非の打ち所がない完成度で、どのような貴婦人の胸を飾ったのか、
想像するのが楽しいお品です。
小さな真珠を細かく丁寧に編み込んだネックレスには
左右2カ所にプラチナの飾り細工と
丸いペンダントを下げるためのリボンと輪の美しい金具がついており、
この金具の作りも大変素晴しく、満足度の高いお品でしょう。
丸いペンダントは取り外してブローチとしても
使えるようになってり、ブローチ用のピンがついています、
ブローチ用のネジの差し込みは簡単に出来るようになっています。
ペンダント部分のプラチナの透かし細工の作りは本当に素晴しく、
手にもって眺めていると惚れ惚れとするような美しさ、
デザインもとてもセンスが良く、バランスが良いです。
ここまで拡大をしても美しさが全く損なわれないのが、
この作品の完成度を表していると思います。
糸鋸でプラチナの板を1ミリ以下の曲線を複数残して彫り上げて
模様を表現するという難しいことをしており、
彫り上げた後は綺麗に磨かなくてはなりませんから、
大変な手間がかかっています。
手元が狂ってミスをしてしまったら、やり直しであったと思うので
職人の緊張感もかなりのものだったでしょう。
ダイヤモンドがセットされている部分には
とても細かな手打ちのミルグレーションが施されています。
ミルグレーションはダイヤモンドを大きく見せたり、
その輝きがダイヤモンドの輝きと一体化して
光を増す効果がありますので、
ミルが上手く打たれているかどうかは大切なポイントです、
完成度の低いミルグレーションはガタガタとした汚い印象になり、
機械で打たれたミルの場合は不自然で無機質な印象になりますから、
手打ちで打たれた綺麗に整ったミルであることは大切です。
この素晴しいペンダントには
ダイヤモンドが細かく丁寧にびっしりと留められておりますが、
小さな石も含めて、とても綺麗に輝く石が留められている為に、
大きめの石からはファイヤーを伴った強い輝きが、そして小さな石からは
まるでダイヤモンドダストのようなチラチラとした
大変上品な輝きを放っているのです。
ペンダントは取り外す事が出来るので、
お手持ちのペンダントヘッドを金具に下げて使う事も出来ます。
ダイヤモンドや真珠のペンダントは勿論、
色石のペンダントヘッドを下げても、
とても素敵だと思います。
ペンダントを下げる為の、リボンと花のデザインの綺麗な金具です。
この金具は作りがとてもよく、気持ちよく使う事が出来ますし、
こんなに丁寧な作りの金具がついているのも珍しいと思います。
外したペンダントはチェーンやリボンで下げる事ができます。
写真で合わせているチェーンは細いので
もう少し太めのチェーンでも良いかと思います。
小さなリボンの細工の裏面にネジがついており、
これを回すとリボンの細工が外れるので、
付属のブローチピンを付ければ
丸形のブローチとしてもお使い頂けます。
その日のコーディネートに合わせて
何通りかに使えるようになっているのが良いですね。
こちらは、カルティエの同年代のお品になります。
肌の上でも黒い洋服の上でも美しいネックレスだと思います、
肌の上に乗せた写真は短くして撮影をしています。
ネックレスの長さですが、真珠を調整して短く調節をすることが出来ます。
作品動画