中世 15世紀 ゴールド リング
15世紀の希少なゴールドリング、
真円ではなく、やや半円形をしています。
この指輪は長期間、肌身離さず身に着けられていたようで
外側が磨耗しており、滑らかな触り心地です。
磨耗はしているのですが、
表面には僅かに、バラと、永遠を表す結び目、文字が
刻まれていることがわかります。
内側には深い彫りの美しいゴシック文字と花や葉の装飾が刻まれており、
とても良いコンディションを保っています、
内側の文字は « (枝葉) quar ie ay (花) quer avez » ですが、
これは、私の心はあなたのもの、もしくは、私たちの心は一つ、
という意味にとらえることができます。
このようなリングは、婚約指輪であり、司祭が神への祈りを捧げて
この指輪を祝福した後に、身につけることができました。
通常、このような指輪はイギリスのものが多いのですが、
フランスのリングは、内側の文字がイギリスのものに比べて
太いので、そのことからも、この指輪がフランスのものであることがわかります。
指輪の作り、、、特に指輪と指輪のつなぎ目が、
古の指輪のつなぎ方であるのが確認できて面白いです。
一見シンプルなリングなのですが、
15世紀という年代の古さに加えて、
内側に美しい当時の文字が刻まれていたり、
長期間の使用の跡がわかるなど、
胸に迫る美しいリングです。



