LACLOCHE ラクロッシュ オパール ブローチ オリジナルボックス入り
想像力をくすぐるラクロッシュのオパールのブローチ。
合わせる洋服や光によって色を変える幻想的なオパールを背景にすることにより、
二羽の鳥が、輝く水辺や、朝日や夕日を背にしているような
美しいシーンが心に浮かびあがるようなブローチです。
二羽の鳥を輝く優れた金細工で表現し、
奇をてらわないポーズといいますか(笑)
シンプルでバランスの良いポーズにして、
後は背景のオパールの美しさに委ねている感じがいいと思います。
オパールとは面白い石で、
光の加減やオパールの下の色によって表情がガラッと変わります。
白い背景におけば、透明感が際立ち、
黒い背景におけば遊色がハッキリと浮かび上がります。
薄くカットしたオパールにも関わらず、
背景の色によって遊色が強く出るので、薄いカットでも色の美しさを損なわない
上質のオパールが注意深く選ばれていたことがわかります。
光の強さで石の表情もガラッと変わります。
オパールはとても壊れやすい石で彫刻には向きませんので
カメオ等も滅多に見られません。
このブローチはオパールを薄くカットしている為、
作られてから100年の間におそらく強い衝撃が加わってしまったのかな?と思うのですが、
一部が補修の跡がみられます。
修復はとても綺麗にされており、実物は殆どわかりません、
修復箇所は白い線の内側になります。
希少なサインドピースであり、
オパールを使ったアンティークとして許容範囲のダメージです。
この美しいブローチは、フランスのジュエラー、
ラクロッシュのサインドピースになります。
オリジナルボックス入りで 41 avenue de l'Opéra の住所が刻まれていますが、
ラクロッシュがこの住所にお店を持っていたのは
1898年〜1901年であることが分かっているので
このブローチは1898年〜1901年の間に作られたということが
はっきり分かるので、面白いですね。
丸い形なので身につけやすいブローチだと思います。
黒いお洋服につけると、オパールの美しい遊色が浮かび上がりますので
合わせるのは黒いお洋服がおススメです。
作品動画