蜂　ブローチ&ペンダント

動植物を写実的にモチーフにしたジュエリーは
19世紀後半の自然主義により流行しました。
蜂モチーフのジュエリーも、その流行の流れで見かけるモチーフですが、
同じ蜂モチーフでも、デザインのバランスや、使われている宝石などで
キリッとした男性らしい印象のものや、小さくて可愛らしいものなど
様々な雰囲気のものがあります。

今回ご紹介するブローチは、
優美で女性らしい印象を受けるエレガントなタイプの蜂のブローチです、
全体のデザインのバランスの美しさもありますが、
ボディ中央に大粒の天然真珠が使われてまろやかな雰囲気であることと、
目にセットされているサファイアが
すみれのような可憐な薄紫色であることが大きいと思います。
ボディ全体には大小にカットされたダイヤモンドが
びっしりとセットされ輝き方もそれぞれ違い、
ダイヤモンドの個性を感じます、

それにしても見事に蜂を写実的に表現し、
素晴らしい作りの造形に魅了されてしまいます。

両羽のルビーは実にまろやかな色と雰囲気で、恐らくビルマ産でしょう、
艶やかなフランボワーズのような華やかな色です、
エメラルドは透明感があり、クリアな石が選ばれており、
両方とも非加熱のナチュラルなカラーが美しいです、
ボディに留められたルビーは明るいピンクがかった可愛い色をしています。

蜂モチーフのブローチの中では大きめサイズで
身につければとても華やかな雰囲気になるジュエリーです。