Fannière frères　ファニエール　サイン入り　3つ首の翠眼のキメラ　シルバー　ブローチ

3つ首のキメラを見事な彫金で表現し、
堂々とした迫力があり、まるで幻獣キメラの王様のような
重厚な雰囲気が漂う特別なブローチです。

胸に飾られたラピスの装飾はネオルネサンススタイル、キメラはネオゴシックスタイルですから、
両方のテイストをミックスしています。

それぞれのキメラは美しいエメラルドの瞳を持ち、口には黒真珠と白真珠を加えています、
真珠は7ミリ玉のボリュームのあるサイズで、
胸にはラピスがはめ込まれ、まるで宝物を守る神話に登場する獣のような厳かな雰囲気があり、
男性的なモチーフでありながら、どこかエレガントな仕上がりです。

羽を左右に大きく広げて、頭はそれぞれ、正面、右、左を向き、
尻尾はくるりと丸くなり、
全体的に湾曲した安定感のあるデザインで、
造形の美しさに胸打たれます。

アンティークジュエリーには、そのジュエリーが持つ歴史を想像する楽しみがありますが、
このブローチはデザイン自体がとてもドラマティックなので、
どのような方が所有していたのかと考えると
本当にワクワクしますね(^-^)

ゴールドのキメラとはまた違った魅力があり、
いぶし銀に古の美しさを感じます。。。

この例外的に美しいキメラはファニエール兄弟の作品です。
ファニエール兄弟は1839年にパリにアトリエを構え、
特にネオルネサンススタイルやゴシックスタイルの作品で
優れた手腕を発揮し、ヴィエーズやフロマン・モーリスといった
優れたジュエラーの名でも作品を制作しました。

1862年のロンドン万国博覧会、1867年の万国博覧会
1878年、1889年の両方国博覧会ではフランプリを受賞しています。

今回ご紹介しているブローチと同タイプの作品が
LA BIJOUTERIE FRANCAISEという本にも掲載されており、
ファニエール兄弟の作品の中でも、このブローチが特別に優れた作品であることが伺えます。
素材、作り、デザイン、ともに申し分なく美しいです。