トップ　>　 SOLDリング SOLDヒストリカルジュエリー 　>　細密画リング Charles Louis Auguste Fouquet de Belle-Isle

この繊細なミニアチュールの肖像は18世紀に生きたフランスのシャルル・ルイ・オーギュスト・フーケ・ド・ベル=イル(Charles Louis Auguste Fouquet de Belle-Isle)のものです。ド・ベル=イルは公爵、元帥、陸軍大臣、そして金羊毛騎士団、アカデミー・ド・フランセーズの一員でした。詳しくはウィキペディアでどうぞ(^-^)

このミニアチュールリングの良さは、極めて小さなスペースに消えてしまいそうな細い線で繊細に表情豊かに絵を描いているところ、そして実在の人物が描かれているところです、過去にド・ベル=イルが生きた証として、こうして数百年の時を越えて、小さなリングが目の前にあることに不思議な感覚を覚えます。人は命を失いますが、物はそのまま数百年の間残っているのですから、、。
ミニアチュールの着衣はこの肖像画そのもの、そっと手にとって18世紀フランスを生きた人物に思いを馳せたい指輪です。

このような細密画のリングは、描かれている人物の家族や身近にいた人達が所有していたものです。このリングもそうだと思われますが、どのような経緯でこのリングが誰に所有されていたのか、という代々伝わってきたような確かな資料が残っていない為に推測の域を出ませんが、過去の美しい作品を手にとって過去に思いを馳せるのもまたアンティークの面白さの一つです。


ごく細い線で、今にもすーっと消えてしまいそうな繊細な表現で描かれています。柔らかく軽やかで、こちらを見つめるド・ベル=イルの特徴を捉えています。このリングの制作年代は1760年頃ですから、ド・ベル=イルの死後、直ぐに描かれたものでしょう。
表面は丸みを帯びたガラスで覆われています。



裏面。とても指当たりの良い指輪です、裏面の作りから全てオリジナルの指輪であることがわかります。

本当に小さな作品なのに、極めて繊細な表現であることに驚かされます。
見事な出来映えのミニアチュールは指に肖像画を嵌めて楽しむ事が出来るのです。