ヘレニズム後期 紀元前1世紀 インタリオ 古代オリンピック 競技者 リング
凛々しく力強い顔立ちの若い男性がモチーフの古代ローマのインタリオ。
大きな目にしっかりとした眉毛、鼻筋がすっとしており、顎がぐっと前にでています。
使われている石はカボッションカットの赤みをおびたオレンジ色のコーネリアン、
本来は透明感のある石だと思いますが、時を経て石の表面がマットになっており、
内側に光をほんのり感じるようなまろやかな色味をしています。
この男性は頭に細い布を巻いているところから、古代オリンピックの競技者がモチーフでしょう(^-^)
古代オリンピックの競技は、短距離、中距離、徒競走、円盤投、槍投げ、走り幅跳び、
レスリング、ボクシング、パンクラティオン、戦車競争などがあり、
女性、奴隷、非ギリシャ人、罪を犯した者は参加をすることが出来ませんでした。
競技は紀元前776年が第一回目と言われており、
最初はエーリスとスパルタの二国のみの参加でしたが、
徐々にギリシア全土へ広がり、最高神ゼウスに捧げる大切な行事となっていったのです。
鍛えられた美しい肉体を重要視した古代ギリシャ人は、多くの競技で衣服を着用しませんでした。
優勝した競技者は自身の像を神殿に奉納することが許されていたようで、
古代の神殿の美しさを想像させます。
このインタリオはオリンピックで優勝した有名な人物、
もしくは、オリンピックに参加した大切な人を思って作られたものだと思われます(^-^)
凛々しい顔立ちなので、
もしかしたら種目はパクラティオンなどの総合格闘技だったかもしれないですね、
そんなことを想像するのも楽しいですし、このインタリオリングをつけて、
2020年の東京オリンピック観戦をするのも楽しいのではないでしょうか(^-^)
このインタリオリングのモチーフの競技者も、このインタリオが2000年後にも形が残り、
さらに遠く東の地で、オリンピック観戦の時に身につけられる、、、、
なんてことは想像もしていなかったことだと思います(^-^)

リングは18k製で。18世紀後期〜19世紀初期の作です。
サイズ変更可能です。
作品動画