1782年 E・M センチメンタルジュエリー リング
とてもエレガントなデザインの美しいセンチメンタルジュエリーです。
センチメンタルジュエリーも数はあるのですが、
優れたものは少ないので年々見つけにくくなってきています。
やや横にふっくらとしたオーバル型のバランスが美しく、
ヘーゼル色の柔らかな色合いの髪をきっちりと敷き詰めて、
その上にシックな黒と白の立体的できっちり作られた壺のエナメル装飾が飾っており、
そのコントラストがとても綺麗です。
ベゼルの縁には粒の揃った天然真珠が留められ、その内側を波型の金細工が飾っており、
控えめな華やかさを感じさせます。
センチメンタルジュエリーには髪が使われている事が多く、
遺髪のイメージがある為に苦手に思われる方が多いと思いますが、
この指輪のオリジナルの持ち主が、愛する人を思って作らせた
繊細な感情が込められた特別なジュエリーです。
裏面に彫られている文字から、イニシャル E・M の人物が1782年11月7日に
29歳の若さで亡くなったことがわかります。
ベゼルの壺の装飾にはKの文字が記されていますので、なぜ、裏目のイニシャルと違うのか、
その理由を想像するのもアンティークの楽しみの一つですね(^-^)
是非、皆さんも、自分の大切な人を思い受かべながら、
このリングの美しさに触れてみて頂きたいなと思います。
そうすれば、なぜ、オリジナルの持ち主がこのような美しいリングを作らせたのかが
想像できると思いますし、
苦手な気持ちも少し和らぐかもしれません。
このリングは手にとった瞬間からバランスのとれたシックな美しさに惹かれ、
すぐに仕入れを決めたアンティークジュエリーです。
作品動画