ヴィンテージジュエリー 18世紀風 約1.3ct〜1.5ct ローズカットダイヤモンド リング
とても美しい大粒のローズカットダイヤモンドをセットしたオランダ製のリングです。
ダイヤモンドのカットは《Rose couronnée》と呼ばれ、
ファセットの多いオランダ特有のカットです。
オランダやアントワープは上質のダイヤモンドの産地で、ダイヤモンドのカットの名前にも
地名が記されているほどです。
一見、このリングは18世紀のアンティークジュエリーに見えるのですが、
実は18世紀のアンティークジュエリーのスタイルで作られた面白いヴィンテージジュエリーです。
本物の18世紀のアンティークジュエリーを沢山見ていないと、
この18世紀風のヴィンテージリングとの違いはわかりにくいのですが、
18世紀のジュエリーを見慣れていれば細部の違いはすぐにわかります。
ダイヤモンドが豊富なオランダで、美しいローズカットダイヤモンドを使って
18世紀のアンティークジュエリーを模倣して作られたリングなので、
それ程古いリングではありませんが、ダイヤモンドの質は良いですし、作りも丈夫です、
アンティークっぽいデザインも面白いですし、希少な18世紀のジュエリーに比べれば、
それほど気を使わずに楽しめる美しいダイヤモンドリングです。
お値段も本物の18世紀のダイヤモンドジュエリーに比べればお求め安いのもいいですね。
このリングとほぼ同じデザインで大粒のダイヤモンドをセットした
18世紀風のヴィンテージリングを同時にいくつか見ましたが、
全く同じ規格で作られている訳ではなく、
それぞれ中央にセットするダイヤモンドのサイズにより微妙に
デザインのバランスを変えてセットしていました、微妙なサイズ感の差はあるものの、
ほぼ同じデザインでしたので同じ工房で作られたものと思います。
このリングがヴィンテージリングであることはわかっていますが、
具体的にいつ頃に作られたのか? 年代を調べる為に、今回ご紹介をしているリングと、
同じスタイルで作られていたリングに打ち込まれていたホールマークを調べてみると、
それぞれ、下記の二つのホールマークが打ち込まれていました。
左 オークの葉のホールマーク
1953年から使われているオランダ製のジュエリーに打ち込まれているホールマーク。
右 クラウンが3つのホールマーク
1913年〜1988年の間にスウェーデンで製作、
またはスウェーデンへ輸入されたジュエリーに打ち込まれているホールマーク。
これらのホールマークが打ち込まれていることが多く、オークの葉のホールマークと
3つのクラウンのホールマークが打ち込まれていましたので、
このスタイルのジュエリーは、少なくとも1953年頃〜1988年頃に作られたということがわかります。
大粒で美しい上質のローズカットダイヤモンドがセットされています。
側面のシャンクも18世紀のリングを模倣した作りです。
裏面の作りも本物の18世紀のリングとは全く違いますが、作り自体はしっかりしています。
フープにはオークのホールマークが打ち込まれています。
18世紀のアンティークジュエリーではありませんが、
大粒の美しいローズカットダイヤモンドがセットされていますので、
アンティークっぽいデザインや、ローズカットダイヤモンドの素晴らしい輝きを楽しみたい方には
お奨めのリングです。
作品動画