舞踏のテレプシコラー 多色エナメル ペンダント
芸術家にインスピレーションを与える9人のミューズをモチーフにしたペンダント、
喜びに溢れた舞うようなポーズから舞踏を司るテレプシコラーでしょう、
本来テレプシコラーを表すアトリビュートである持ち物は竪琴ですが、
このペンダントのモチーフはタンバリンを手にしています、
ただ、古代彫刻であればアトリビュートのルールは守られますが、
このペンダントのように19世紀の作品には、ルールに囚われない、より自由な発想がみられることあります。
タンバリンを頭上に捧げたミューズの伸び伸びとしたポーズや、
豊かにふわりと舞う薄布の衣装の表現など素晴らしいです。
エナメルの色は単色ではなく、オレンジ、グリーン、イエロー、パープルの4色が使われ、
斜めにグラデーション状に伸びており、とても珍しく暖かみを感じさせる色使いです、
エナメルの下のゴールドは金箔を細かく寄せたように整えられ、
光を反射すると内側から発光するような美しさがあります。
9人のミューズは芸術の神アポロンに仕えていますが、
この暖かみのあるエナメルの色は太陽神でもあるアポロン神の存在を感じさせるようです。
ペンダントを囲む天然真珠の色は、ややクリームがかった色の真珠が選ばれており、
ペンダントの雰囲気をより気品のあるものにしています。
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