古代ローマ 紀元前50年〜50年 インタリオ レスリングを楽しむエロス と アフロディーテ
大きな木の下で、ふっくらとした肉付きのエロスとアンティオスが、
レスリングを楽しんでいるとても珍しいモチーフです、
古代ローマ時代、パンクラチオンという格闘技があり、元々は奴隷同士を戦わせて観戦を楽しんだもので、
とても人気があり、現代のレスリングの元にもなっています。
古代世界の生活や息吹が感じられる素晴らしいインタリオです。
右側にはヒマティオンを身につけたアフロディーテが、
この勝負の審判者として、勝敗を決する木の棒を手にして勝負の行方を見つめています。
女性の小指の爪程の、とても小さなインタリオですが、
複雑で細かな構図で、大変クオリティの高い彫刻芸術作品です。
粘土に押すと、このインタリオの躍動感あふれる細かな堀が浮かび上がります。
古代ローマのテラコッタ作品にも、エロスがパンクラチオンをしている像が残っています。
とても小さなインタリオで、明るい色の透明感のある美しいガーネットが使われています。
後ろから光を当てると、夕日を背にして、神々の永遠の時を感じられるようで美しいです。