アールデコ カリブレカットルビー リング
驚く程に細かな透かしの細工が施された優れたデザインのアールデコのリング、
かなりの技術を持った職人の作であることが一目でわかります。
ここまでの透かし細工のリングはなかなか見つからなくなってきましたので、
出会えると思わず宝物を見つけた子供のように嬉しいものです。
ダイヤモンドの瑞々しい輝きとプラチナの細工の輝きが一体となって整然と光り輝く様子、
見惚れるほどに素晴らしい細工、かっちりとした丈夫な作りは、
この指輪が美しいアンティークジュエリーとして大切に愛でられながら、
この先ずっと何世紀も残っていくであろうことを想像させます。
細かな細工を施すのが難しい硬いプラチナに、透かしの細工をびっしりと施してあり、
それだけでも大変な見応えがあるリングですが、中央にダイヤモンドを2石配置し、
その周囲をカリブレカットルビーが隙間なくきっちりと囲んでいるのも見事です。
ルビーの色も深く美しい赤で、おそらくビルマ産のルビーでしょう、
赤い輝きに目を奪われます。
ちなみにダイヤモンドの輝きは写真に写すのは難しく、グレー色に写っていますが、
実物は瑞々しい輝きを放つ美しい石です。
側面から見るとベゼル部分が段になった作りになっていることがわかりますが、
この部分が平面だったりすると立体感のない作りになってしまい美しくありません。
中央を頂点にして膨らみを帯びた、なだらかなピラミッドのような作りのベゼルです。
ベゼル裏、側面の透かしの細工はリングを指にはめた時に横からチラッと見えるのが
とても綺麗で、どこから見ても美しいエレガントなリングとして作られています。
プラチナの細工を拡大してみました。
整えるだけでも難しい透かし細工の中に、さらに極小のダイヤモンドを配置してあり
職人の技術の高さを伺わせます。
カリブレカットルビーの細工、刻まれたミル打ち、、、
完璧な仕事とは、まさにこのこと、、、、。
もちろん、裏面の穴の開け方も完璧に綺麗です。
フープにはプラチナの犬のホールマークが打ち込まれています。
身につけると、実に美しく華やかなアンティークリングです。
作品動画