アメジスト & パープルグラス ピアス
1870年頃のアメジスト&パープルガラスのピアス。
見た目には本当に全くわからないのですが、上部の2つの石がアメジスト、
下部のパーツにはパープルガラスが使われており、
アメジストそのもののパープルガラスの色合いに驚きます。
当時は、このような大きなアメジストを用意することが難しく、
さらに、穴を開けるなどの細工が必要な場合に
パープルガラスを用いることは普通にあったことでした。
アメジストとパープルガラスの中央には穴が開けられており、
難しい仕事ですが欠けなどは見られず綺麗に仕上がっています。
花の装飾に天然真珠が飾られ、紫色のリラのように豊かに
香り立つようなピアス。
爪留め一本一本もとても華やか。
各パーツに無数に点を打ち込んだ仕事も丁寧で綺麗です。
本体に18kの鷲のホールマークが打ち込まれています。
このピアスが作られたのと同時代のドレス。
長さのあるタイプのピアスの中では、適度なボリュームで使いやすいサイズ。
紫色の深みと彫金、形の美しさに惹かれる作品です。
作品動画