18世紀 スペイン エメラルド クロス
古のエメラルドをちりばめたクロスペンダント、18世紀のスペインの作品です。
南米大陸で産出されたエメラルドはインカ族やアステカ族により聖なる石として崇められ、
副葬品にも多く使われていますが、16世紀中頃に、スペインが南米コロンビアを征服していた為に、
このような美しいエメラルドの作品がスペインで作られました。
この時代のエメラルドのジュエリーを見ると、
スペインによって先住インディオ達が聖なる石を失った歴史と、
今までに見た事がないような翠色の美しい宝石に魅せられ、
夢を馳せた人々のダイナミックでロマン溢れる歴史が感じられます。
アンティークジュエリーの楽しさ、美しさとは、そのジュエリーの過去に宿った歴史でもあるのです。
ドーム状の土台にエメラルドをセットしており、一つ一つのパーツに丸みを帯びた立体感があります。
中央のパーツには、細かな彫金が施されています。エメラルドの色がそれぞれ違い、
深く濃い色もあれば、薄い色の石もあるのが、古のエメラルドらしく魅力的です。

クロスの一番下のエメラルドのセッティングがやや凹んでいますが、
18世紀という制作年代を考えれば通常のコンディションですから、
気にされることはありません。
裏面のクロスの一番下は補修されています。
