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古代ローマ1世紀〜2世紀 プラスマ インタリオ 軍神マルスの勝利 カエルのリング

古代ローマ1世紀〜2世紀 プラスマ インタリオ 軍神マルスの勝利 カエルのリング


古代ローマ時代の雰囲気、人々の生活に十分に思いを馳せることが出来る
とても美しいインタリオです。
モチーフは軍神マルスですが、普通のマルスではなく、
戦いから勝利して帰還したマルスが、今にも動き出しそうな造形で彫られています。
彫りの線もとても繊細で彫刻のような美しさ、生きた神が石に宿っているようです。
深い森を思わせる緑色の石はプラスマと呼ばれるグリーンカルセドニーで、
インタリオの中ではとても珍しい石で滅多に見ることはできません。



このインタリオを粘土に押した画像です。凛々しい軍神マルスが戦いから帰還した様子が
生き生きと彫られていますね、線と体のバランスがとても美しいです。
なぜ、このマルスが戦いから帰還したマルスなのか?は
マルスが持っている持ち物で分かります。



この赤丸で囲んだものは、敵が身につけていた鎧を槍に引っ掛けて肩に担いだものです。
戦いに勝った証として、敵が身につけた鎧を持ち帰り、トロフィーとしました。
右は勝利の証のトロフィーのレリーフです、鎧を槍に引っ掛けていますね。



古代ローマ時代のコインです。右側は、勝利のトロフィーがモチーフになっています。
中央のカカシ?のようなものが、槍にかけられた鎧、左右の丸が盾、座っている二人の人物は
戦いに負けた奴隷を表しています。

このインタリオは、おそらく、古代ローマ時代の将軍や位の高い兵士が、
戦に勝ったことへの感謝の気持ちを込めて作らせて奉納したか、
身につけていたインタリオなのでしょう。



そして、足もとの丸い円筒状の物は、炎を灯して神に祈りを捧げる祭壇です。



このような祭壇ですね。



さらに、このインタリオリングは、軍神マルスという強く美しい神の
勝利の帰還というモチーフでありながら、
なんと、カエルの装飾が施された18世紀の可愛すぎるリングにセット
されているのも堪らない魅力です。
何故、カエル??(笑)なのか、
ただ単に石が緑色だからカエル??(それも可愛い理由ですが)
プラスマを沼に見立てて、カエルが飛び込むようなイメージ??
意味を知りたいのですが、勝利して無事にカエル、、という事にしておいても
力強いお守りになってくれそうなリングです。



フクロウのホールマークが打ち込まれています。

次に、この美しい石プラスマについて
詳しくご説明いたしますね。


(古代ローマ アテナ インタリオ グリーンカルセドニー ギャラリーにて販売済)

プラスマはグリーンカルセドニーの名前です。
プラスマはギリシャ語の《prasion》に由来し、意味は《leek》ネギです。
プラスマのインタリオはとても希少で、全体のインタリオの1%〜2%程、
この緑色は、ニッケル、又は、クロミウムによるものです。



(左にインタリオはニッケルによる緑色、左のインタリオはクロミウムによる緑色です。
ギャラリーにて販売)


もし、プラスマの色がクロミウムによる緑色の場合は、
その色はエメラルドにとてもよく似た色になります。



(右 古代ローマ4世紀の力強いリングに、
クロニウムによって緑色になった1世紀のグリーンカルセドニーのインタリオがセットされています。
ギャラリーにて販売。)


古代ローマ人は、グリーンカルセドニーとエメラルドの違いを区別しておらず、クロミウムによって
色のついたグリーンカルセドニーと、本物のエメラルドは、まとめて《smaragdus》と呼ばれていました。

ですが、実際には、グリーンカルセドニーと、エメラルドは全く違う石です。
古代ローマ時代のグリーンカルセドニーはインド産の水晶系の石のことです。




また、エメラルドはベリル系です。
古代ローマ時代には、エジプト(Wadi sikait, Gebel Zubara)と、
そして、オーストリア(Habachtal)からも、もたらされた可能性があります。



(古代ローマ時代のエメラルドリング、ギャラリーにて販売。)


古代ローマ人のように、時々、現代のジュエラーもプラスマをエメラルドと間違えることがありますが、
実際には、エメラルドのインタリオは殆ど存在しておらず、世界でも本物のエメラルドのインタリオは
数例が確認されているだけです。

エメラルドのに似た色を出すクロミウムが石に存在しているかどうかは簡単に確認できますし。
グリーンカルセドニーのインルージョンも簡単に確認できますので、
エメラルドとグリーンカルセドニーの違いはすぐに分かります。



グリーンカルセドニーの典型的なインクルージョンは、
真ん中の写真の黒い斑点です。(Lisbet Thoresenより)

もし、エメラルドと思われるインタリオがあった場合は、
必ず、鑑定に出して、石を確かめなければなりません。



(グリーンカルセドニーの典型的な黒い斑点のインクルージョンが
よく出た幻想的な古代ローマのインタリオ ギャラリーにて販売)




(こちらは、本物のエメラルドに古代ローマの皇后が彫られたインタリオリング。
J・ポールゲティー美術館)




落ち着いた雰囲気の美しいインタリオで、全体のバランスも良く
繊細な18世紀の可愛いカエルの指輪にセットされているリングは
もうこの先二度と出てくることはないでしょう。
インタリオが好きな方にも、初めてインタリオを手にされる方にも
お勧めできる作品です。

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古代ローマ1世紀〜2世紀 プラスマ インタリオ 軍神マルスの勝利 カエルのリング

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国 名
古代ローマ1世紀〜2世紀 (インタリオ) 18世紀(リング)
年 代
古代ローマ  フランス
素 材
プラスマ 18K
サイズ
13号 1,5cm  4g
コンディション
素晴らしいコンディションです。
ホールマーク
フープにフクロウのホールマークが打ち込まれています。

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