Léopold Van Strydonck作 アールヌーヴォー イカロス ブローチ&ペンダント
ギリシャ神話のイカロスを題材にした芸術性の高いアンティークジュエリー、
このブローチ&ペンダントは、
ベルギーの芸術家、Léopold Van Strydonckの作品です。
Léopold Van Strydonckは、1879年〜1884年の間に、ブリュッセルの王立美術アカデミーにて、
Alexandre Robert, Jan Baes, Joseph van Severdonck の元でデザインを学び、ブリュッセルで初めての
ジュエリーブティックを開いています。
彼がジュエリーをデザインし、制作は有名なアトリエのWolfersの職人が担当しました。
少しづつ、彼の評判は広まり、アールヌーヴォー期においてもっとも有名なジュエラーの一人となり、
王室へのジュエリーも作るようになります。
美しい宝石や天然真珠がメインのジュエリーも美しいですが、
このような高価な宝石を使っていない芸術性の高い作品にも、
勿論心を打つ美しさがあります。
イカロスを囲む大きな翼や、アールヌーヴォーらしい豊かな装飾、
海を思わせる2色のサファイヤなどが見事なバランスで収められています。
計算された装飾性の高いデザインが美しいです。
羽の線まで繊細に表現されたイカロスの羽は、ダイヤモンドとサファイヤで飾られ、
頭上には澄んだカボッションサファイヤがセットされています。
イカロスの足元のサファイヤはとても薄い色で、水を思わせるような石が選ばれてるのが
イカロスの神話を表しているようで素敵ですし、その下に下げられた天然真珠は色味の強い
とても美しいオレンジ系の真珠で、そのバランスも本当に綺麗です。
良い作品は裏も綺麗なものですが、
この作品の裏も、羽の表現などが柔らかさを感じさせる素晴らしい仕上がりです。
とても丁寧に作り込まれていることがわかります。
裏面には、Léopold Van Strydonckのサイン入りです。
羽の両側にフックが付いているので、両方がフックになっているチェーンを使えば
ペンダントとしてもお使いになれます。