古代ローマ 紀元前1世紀 スフィンクス インタリオ リング
古代ローマのインタリオの中でもとても古い共和政ローマ時代、紀元前1世紀の大きなインタリオです。
大きなサイズのインタリオは希少な上に、モチーフも極めて珍しいスフィンクスです。
ギリシャ神話に登場するスフィンクスは女性の顔に乳房、獅子の体、鷲の翼をもち、謎解きをもちかける怪物として有名ですね、
スフィンクスがモチーフのインタリオは希少ですし、
古来より芸術家にインスピレーションを与えてきたモチーフなので、とても面白みがあり神秘的です、
古代ローマのインタリオは数千年の時を経て存在する極小の持ち運べる芸術作品なのです。
大きな石に伸び伸びと彫った、おおらかでざっくりとした彫り、
堂々とした大きな翼が力強いです。
コーネリアンも透明度が高く鮮やかな色をしています、インタリオがセットされているべゼルの金が光を反射すると
内側から光が溢れるように石がとても綺麗に見えるのも、この透明度の高さゆえでしょう、まるでザクロのような美しさです。
経年変化による、石の表面のまろやかな艶消しも良い雰囲気です。
シャンクには鶏の頭の刻印が打ち込まれており、このリングが1798年〜1809年のフランスに作られたことを示しています。
このホールマークが打ち込まれた作品は珍しく、短い期間だけに使われたホールマークにより、そのリングが作られた年代を絞ることが出来るのも楽しいです。