古代ローマ カメオ 三美神
古代ローマ時代のカメオ、モチーフはもう二度と無いと言ってもいいくらい珍しい「三美神」です。
古代ローマのカメオは、メデューサ、エロス、ミネルバ、皇室のメンバー、等が多く、
その中で三美神というのは例外中の例外で、古代ローマのカメオの専門書や美術館でも見た事がなく、
もう二度と無い題材と言っていいと思いますし、20年〜30年のキャリアを持つパリの古代美術の専門家達に聞いても、
三美神は今までに見たことがない、素晴しいモチーフ、と目を丸くして驚き、口を揃えて言うので、
もしかしたら、このカメオは現在において存在が確認されている、
世界で唯一の古代ローマの三美神モチーフのカメオかもしれないですね、
恐らく、古代ローマ時代から土にずっと埋まっている他の三美神のカメオもあるかもしれないですが、
これほどまでに珍しい三美神モチーフのカメオが、良いコンディションで残っていて、さらに運良く発見され、
市場に出てくる、、、というのはかなり確率の低いことででしょう。
そして、このカメオは1,2cm×1,5cmという限られた小ささの中で、
デッサンをラフに描き上げたような、小さな漫画のようにチャーミングな(?)
ざっくりとした必要最小限の彫りでありながら、
これほどまでに見事に三人の動きを楽しく彫り分けているところに、
類い稀な表現力の高さと、優れた芸術的センスを感じる驚異的なカメオです。
彫りから迷いのない勢いが感じられるのも素晴しいです。
古代ローマのカメオは、ある意味稚拙で、後の年代のカメオのように緻密ではないものが殆どで
ざっくりした彫りが特徴ですから、古代ローマのカメオへは、分かりやすい緻密さを求めるのではなく
、のびのびとした芸術性やロマンに重きをおいて手に取るものです。
そういった意味では、この三美神のカメオはこれ以上ない程に古代ローマ時代のカメオの良さが
詰まった作品の一つといえるでしょう。
三美神は、美しい乙女の姿をしており、人生を楽しむために大切なものをそれぞれ司っていると言われて、
多くの芸術家達へ霊感を与える存在として絵画や彫刻に姿を残しています。
カメオを彫った彫刻師は、三美神の姿を事前に知る必要があり、
カメオに適した小さくて参考になる資料としてコインを使います、
調べましたが、三美神の古代ローマのコインとして三枚の資料を見つけました。
例えば、この三枚のうち、可能性が高いのは一番最後のコインです。
他の二枚のコインに比べると、この最後のコインは、三美神の
顔の向き、手の位置、重心のかけかたなど、細かいところが全く同じです。
彫刻師はこのコインを元にこのカメオを彫ったのかもしれません。
カメオは古代ローマ時代ですが、リングは古代のものではありませんから
サイズ変更が可能です。
古代ローマ時代では、ポンペイの壁画や、彫刻、ランプ、鏡、コインなどに三美神の姿が確認出来ます。
古代ローマ カメオ 三美神
年代 2世紀〜3世紀
素材 アゲート
大きさ 16号 1,6cm×1,8m カメオの大きさ1,2cm×1,5cm 9,7g
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