18世紀 ゴールド フェデリング
歴史あるトラディッショナルジュエリーであるフェデリング、これは18世紀のフェデリングです、
フェデリングは結婚の指輪ですが通常はシルバーで作られて いますから、このような金の指輪は大変希少なものなのです。
当時、富裕層のみが金のフェデリングを作ることができました。
このタイプのフェデリングは16世紀〜19世紀に作られており、
このリングは19世紀以前の作品です、なぜそれがわかるかというと、ホールマークがないこ と、ハイキャラットゴールドが使われていること、手彫りであることが理由です。
指輪をよく見るとわかりますが、手彫りの彫金が施されています。
西フランスのノルマンディからポワトゥへかけて作られたスタイルで、
イギリスでも似た作品が見られますが、14kでもう少し品質が下がります。
今から数百年も前に永遠の愛を誓った二人の金の指輪です、とてもロマンティックですね。
このフェデリングのデザインには古くからの流れがあり、それをたどるのもとても面白いです。
各年代のフェデリングを集めてみました。
右上 17世紀。
右側中下が16世紀。
左上が17世紀。
下が15世紀〜16世紀。
フェデリングは年代によって形が変わってきます。
初期は手が二つ組み合わさっているだけなのですが、
手と手の間に小さなハートが付け加えられます。
こうして見ると似ているのですがよく見ると違うので面白いです。
このリングは18世紀です。
18世紀になると手は離れ、大きなハートが中央にセットされます。
これはこのリングが作られた西フランスの田舎を描いた絵画ですが、19世紀の作品です。
このリングが作られた18世紀の西フランスの田園風景を描いた絵画はなかなか見つかりません、
それは絵画を注文すること自体が高額であったことと、特に 19世紀に入ってから、
汽車が作られたり工業で発展があった為に、古き良き時代を思い出す為に田園風景の絵画が描かれ始めるからです。
このリングは型で作られていません、装飾部分が手彫りで作られた作品です。
ざくっとした素朴な雰囲気が可愛い指輪です。
側面。
側面。
サイズ変更可能です。
ベゼル裏。