皇妃ウージェニーからの贈り物 イニシャル入り ロケットペンダント
アンティークジュエリーの中にはヒストリカルジュエリーと呼ばれるものがあります、歴史上に登場した人物に由来するジュエリーのことです。
今回ご紹介するジュエリーもヒストリカルジュエリーの一つです。
このロケットには、クラウンとイニシャルが小さなローズカットダイヤモンドを使った細工で表現されています。
クラウンは上部に 十字と○が組合わさった装飾 が施されておりますが、これは王の上位である皇帝を意味する装飾です、クラウンの下にはイニシャルのN、そして、少し分かりにくいですが、Nの下にはEが左右に鏡合わせのように二つ表現されています。
皇帝でNと言えばナポレオンです。
そして、このロケットの裏面には小さな写真がおさめられていました。。。
裏面には、画家ヴィンターハルターが描いた皇妃ウージェニーの肖像の写真がおさめられていました。これは皇妃が親しい者へ贈ったジュエリーであることを示しています。
このようなジュエリーは他の時代にも存在します、このロケットには写真が納められていますが、写真が出来る以前は、細密画であったり、カメオであったり、髪の毛であったり様々です。
とても小さなロケットですが両面に小さな ローズカットダイヤモンドが留められキラキラと輝き、贅沢な作りです。ブラッドジャスパーも緑と赤の差がくっきりとした美しい石です。小さくも丁寧で気品 のある雰囲気は、皇妃ウージェニーからの贈り物であったことを十分に感じさせる作品です。
若干蓋の締まりが甘くなっていますが、自然に開くようなことはなく、着用には全く問題がありません。
中はこのように開くようになっています。