19世紀 オープンワーク ブローチ クロワパピヨン
素晴らしく繊細な仕事のジュエリーです、3つのパーツから作られており、揺れるようなデザインに仕上がっています。
このジュエリーはクロワパピヨンと呼ばれ、その繊細さから、一見古く見えるのですが、実は19世紀フランスの伝統的なジュエリーです。この一見古く見える、というのがフランスの伝統的なジュエリーの面白さの一つでもあります。
古く見える理由は宮廷で流行したデザインが、変化をしながら地方へ渡る時の時間差による為と、作りにあります、情報の早い現代と違い、流行やデザインが普 及し実際に作られるまでに時間がかかっていたのです。大変繊細な作りの為、コンディションの良い作品を見つけることは難しく、通常は3つのパーツからなる デザインですが、パーツが失われていることが多く、2つのパーツから成る場合が多いです。
糸のように繊細なオープンワークが美しいアンティークジュエリーです。
この細さに圧倒されます、繊細なジュエリーなので、壊れていることが多いのですが、とても綺麗なコンディションです。
ダイヤモンドは山のようにせり上がった土台に留められています。
ダイヤモンドのカットも古く見える理由の一つですね。
とても小さなダイヤモンドが留められていますが、これは、当時ダイヤモンドが希少であった為です。このデザインの大元の宮廷のクロスジュエリーに使われているダイヤモンドは大きかったりするので、その対比がとても面白いです。
ジュエリー裏面。
このジュエリーは本来はペンダントとして作られていたものですが、現在はブローチになっています。ペンダントとしてお使い頂けるようにも出来ますのでご希望の方はお問い合わせ下さい。
このジュエリーの表面に馬のホールマークが打ち込まれていました、探すのが大変でした(笑)
この馬のホールマークは、このジュエリーが1838年〜1919年に作られたことを示しています。もし、このタイプのジュエリーをお持ちの方がいたら、馬のホールマークを探してみるのも面白いと思います。