古代美術 古代ギリシャ 紀元前4世紀 ゴールド リング 鹿
古代ギリシャ、紀元前4世紀のゴールドリングです。
この丸く平たいベゼルのスタイルは紀元前4世紀のもの、金をたっぷりと使っているので手に持つとずしりとした重みがあります。
リング表面の摩耗は大変美しく、時を経た味わい深い艶消しのゴールドの趣が感じられます。
平たく丸みを帯びたベゼルには、躍動感のある古代の鹿が伸び伸びと表現されています。野生の鹿をモチーフに選び、贅沢に金の指輪として仕立て、鹿をおおらかに表現した古代人の感性が伺える素晴らしいリングです。
丸いベゼルに沿って斜めの細かな線の装飾が縁取るように施されています。
鹿を彫ってある部分には、時を経た埃が詰まっていますが、そのままにしてあります。
また、リングの内側には、前の持ち主の指のサイズに合わせて、サイズを小さくする為のリングは填められていますが、問題なく取り外す事が出来ます。
このタイプのリングは、表面に何も彫らず、丸い金で太陽神を表したものや、表面に信仰する神を彫ったタイプが主なスタイルなので、このような伸び伸びとした愛らしい鹿を彫ったものは珍しいタイプになります。
サイズ変更の為につけられた、内側のゴールドリングは取り外すことができます。