アールデコ カリブレカットサファイヤ プラチナ ブローチ
アールデコ作品のシャープさの中に植物文様が取り入れられ、凛とした緊張感と優しさ、両方が感じられる美しいブローチです。
このブローチは表と裏、全ての個所において、大変手の込んだ手抜き無しの素晴らしい仕事がされています、中央に植物のプラチナオープンワーク、左右にはカ リブレカットサファイヤが留められており、程よいボリュームの作品の中に詰め込まれた内容の濃い仕事に思わず見惚れてしまう、大変満足度の高い作品だと思 います。
手仕事によって作られた作品だということ感じながら、細かくルーペで見て行くと、小ささを感じさせない精度の高い仕事が施されていることがよくわかります。
この作品は、身につけることはもちろん、じっくり仕事も見て頂きたい作品です。
アールデコジュエリーに使われる技法の一つ、カリブレカットはとても手間のかかる高度な技法です。何故なら、宝石をその作品にあわせて小さく面取りをして カットし、台座にレール状にはめ込んでいくからです、しかも、この作品は同じ大きさに揃えるのではなく、ブローチの形にあわせて中央から端へ、石がより細 かくなっているのです。
そして、カリブレカットのサファイヤは、ナチュラルサファイヤではなく人工のシンセティックサファイヤであることが多いのですが、このブローチのサファイヤは天然のナチュラルサファイヤが使われています。
裏面も表面と同様に素晴らしい仕事で隙がありません。
裏側も表面に合わせて素晴らしい仕上がりで隙がありません。
きちんと手で作られていることがわかる作品です。
裏側も表面に合わせて素晴らしい仕上がりで隙がありません。
きちんと手で作られていることがわかる作品です。
裏側も表面に合わせて素晴らしい仕上がりで隙がありません。
きちんと手で作られていることがわかる作品です。
側面。
このブローチには18kのマークが打ち込まれていますが、材質はプラチナです。理由はプラチナの犬のマークは1912年から使われ始めたのですが、都市部を除いた地域では犬のホールマークがすぐ浸透せずに使われなかった場合があります。
この作品はおそらく、1910年〜1920年頃の作品でしょう。デザインは1910年よりは1920年に近い雰囲気です。