Charles-Frédéric Victor Vernon フレデリック・ヴェルノン ゴールド ブローチ&ペンダント 「誘惑」 サイン入り
ヴェルノンはアールヌーヴォー様式のメダイを作成したことで知られる作家で、優雅なメダイ作品を残しています。この美しいブローチもヴェルノン作のもので すが通常は丸形の作品が多いので、ブローチ兼ペンダントとして使うことのできるこの作品は珍しいですから、おそらくオーダーで作られた作品だと思います。
このブローチの装飾はとっても面白いので、何か特別な意味がありそうです。。。
森の中にいる女性二人を、ルビーとダイヤモンドで飾られた鳥と花のフレームが囲っています。
この花は猛毒を持つジキタリスです。縦長の筒状をしており、指を入れられるような形状から、ラテン語で「ゆび」を表すdigitusに由来する名をもっています。
唇に指を当てながら花を見つめる女性のポーズも、この花がジキタリスだということを示しているのだと思います。指を唇に当てるポーズから、何かをしたいけ れど、決めかねていることが伝わってきますが、美しさと毒の両方を持つ花を見つめている女性は、おそらく何か危険な誘惑にかられているのでしょう。
そして、女性の頭上にいる鳥は、女性を誘惑へ誘うように歌っていることが感じられます。鳥はルビーとダイヤで飾れていますが、ルビーとダイヤは愛のシンボ ルのダブルハートをモチーフにしたジュエリーによく使われる石の組み合せですから、おそらく、この誘惑とは愛の誘惑を指しているのだと思います。
ブローチですが、裏面にペンダントとして使うためのフックもついています。
とてもチャーミングな作品です。
作品正面。
唇に指を当てて、花を見つめる女性。
とても表情豊かです。
女性達の頭上で誘惑の歌を歌う鳥は、愛のシンボルのルビーとダイヤで飾られています。
裏面にはペンダントとして使う為のフック付きです。
Vernonのサイン入り。