カラーゴールドロケット ペンダント
3カラーゴールドの細工物はアンティークらしくてとても好きな作品の一つなのですが本当に年々見つけにくくなってきており、素晴らしい作品と出会うのもかなり難しいのですが、先日、ハイグレードで、しかもオリジナルボックス入りの素晴らしい作品と出会うことができました!
細工の出来映えも見事で、出会えたことがすごく嬉しいですね!
カラーゴールドの作品には、主に、グリーンゴールド、ピンクゴールド、イエローゴールドの3色のゴールドが使われていますが、このように金に色を付けるに は、金に、銅、銀、亜鉛などを混ぜて色を出していくのです、グリーンゴールドは葉のモチーフ、ピンクゴールドは花のモチーフなどに使われることが多く、と ても柔らかな雰囲気のジュエリーに仕上がります。
このロケットペンダントには両面にカラーゴールドの細工があしらわれており、表面には素晴らしく美しい出来映えのモノグラム、裏面には繊細な花束の細工が 施されていますが、裏面の花も表面に使える完成度の高さです、ロケットの淵や、バチカンにも小花模様のカラーゴールドの細工で縁取りがされています。
モノグラム拡大、これは A C のイニシャルです。
実は、これほどまでに華麗で美しいモノグラムでも、西洋ではイニシャル入りの作品はあまり人気がありません、何故なら他の人のイニシャルが入っていることになってしまうからです。
でも、日本人から見れば、イニシャルというよりは、モノグラムは何かの美しい模様に見えますから、抵抗なく楽しむことが出来るのです。
このモノグラムは実に素晴らしくて、3カラーゴールドの細工をあしらった作品の中でも、特別に美しい出来映えです、モノグラムは立体的で伸び伸びとしてい て、文字はカラーゴールドで表現された植物が絡んでいるような、とても洒落たデザインで表現されています。ロケットの本体は、イエローゴールドで無数の点 が打ち込まれており、ざらついた金の砂のような贅沢な艶消しの加工です。ロケット自体は3,4cmと小さなものなのですが、大変に見応えがあります。
横から見ると、この美しい立体感がわかると思います。
表面がふっくらと丸いロケットにあわせて、文字もほんのりカーブを描いた仕上がりになっています。
こちらは裏面の花束の細工です。
表面にも負けないクオリティの高さですから、両面とも表にしても楽しめるロケットペンダントです。
花束拡大。
ピンクゴールドで花と茎とリボンが、そしてグリーンゴールドで葉が表現されています、小さな銀色の花はプラチナ製です、固いプラチナは加工の難しい素材で プラチナが主にジュエリーで使われるのは20世紀初頭になってからですが、このように小さな細工であれば、プラチナはもっと前に使われていました。
この花束部分も見れば見るほど美しく、是非、花びらや葉の仕上がりにご注目下さい、表面のモノグラムに負けない完成度の高さです。
ロケットを縁取るように、カラーゴールドの細工が施されています。
とても丁寧な仕事です。
バチカンにもカラーゴールドの細工が施されているのが丁寧で素晴らしいですね、本体との繋がりを感じる事が出来ます。
そして、これがオリジナルボックスです。
カラーゴールドの優れた細工が施されたロケットで、しかもオリジナルボックス入りですから、見つけた時は本当に嬉しかったです。
蓋には、このロケットと同じイニシャル A C が刻まれています。
ロケットがすっぽり収まるようになっています。
蝶番部分。
ロケットを開けると、このようになっています。
ロケットはふっくらとした厚みがあります。
外枠が外せるようになっていて、写真を二枚セットすることが出来る作りです。