中世 聖なるサファイヤ リング
ローマ帝国の崩壊からルネサンス初期までの期間に、中世ヨーロッパで身につけられていたジュエリーは、強烈に迷信的、宗教的、階層的で、階級を意識した社 会を反映したものでした。イギリスとフランスでは金や銀、貴石を身につけることが許されていたのは、聖職者、王族と貴族のみだったのです。ギリシャ・ロー マ時代に起源を遡ることができる有名な宝石細工職人達は、それぞれの貴石に強烈な呪術的特性を見出し、それぞれの石を据えるべき金属を定めました。
この興味深い時代のジュエリーには数多くの役割、目的があり、中世の当時の人々には明白であったジュエリーの役割は、現代の私たちには良く分からないことが多いです。
これらのジュエリーを身に着ける事は、所有者の富や地位を誇示し、アイデンティティを強調するための手段であっただけでなく、多くのジュエリーは強力な呪術的な力も持っていたのです。
古代ローマ人を刻み込んだ宝石や、すばらしいセイロンブルーサファイヤを留めた指輪や、全体に聖人達の姿を刻み込んだペンダントの主要な目的は、それを身につける人を危害から守り、社会でのその人の地位を確立することだったのです。
中世の指輪は手に取ると過去への夢を見させてくれます。遙か以前から存在した指輪を通して私達は現代から過去へタイムスリップできるのです。それ故に多く のコレクターが、特にゴールドで出来た指輪を探し求めています。しかし、強く理解しなければならないのは中世の指輪は非常に稀少であり見つけるのが非常に 困難なのです。したがって多くの偽物が存在するのです、 偽物の中世の指輪が作られ始めたのは19世紀のことです。
この指輪のサファイヤの一部が欠けているのは、限りなくピュアなサファイヤを得るために、石についていたサファイヤでは無い部分を取り除いたためです。
作りもしっかりしており、古の希少な指輪ではありますが、使用に耐える作りをしています。
サイズ変更は出来ませんが、13,5号ですから、多くの方に楽しんで頂けるサイズです。