古代美術 古代エジプト 新王国時代 オールオリジナル グリーンファイアンス リング ウジャット ホルスの目
この美しい緑色のファイアンスリングは古代エジプト新王国時代の作品です。
モチーフはウジャト、すなわちホルスの眼を型どったものです、ホルスはアイシスとオシリスの息子でした。
ホルスはおじであるセトに父親(オシリス)を殺されたため、彼と戦いました。戦いの間に、ホルスは眼をえぐられてしまいましたが、アイシスが魔法で治癒したのです。
こうして、彼の眼は保護と治癒のシンボルとなり広く愛されました。
このファイアンスのリングは焼き物で出来ている為に安価で、着用することによって保護されると考えられたため、新王国時代では一般の人々もこの種のジュエリーをお守りとして身に付けることが出来たのです。
このようなリングは広く普及しましたが、焼き物なので繊細で大変壊れやすく、残存するものはきわめて稀少です。このリングは完璧なコンディションを保っています。そして、このリングは、ウジャットの目だけではなく、ウエラウスと呼ばれる聖なる蛇の装飾が左右に施されています。
約3千年も昔に作られ、ファイアンスという繊細な素材であるのに、現代を生きる私達の目の前に現れてくれた奇跡のリングです。実際に身につける事もできますが、どちらかというとコレクションをして楽しむ貴重な作品です。
カイロ美術館 ツタンカーメンの素晴らしい首飾り
左 他のデザインのファイアンス製のウジャットの目のリング。
通常はこのタイプのデザインが多いので、今回ご紹介させて頂いているデザインのリングはより希少です。
右 ウジャットの目のお守り
左 University college of London 所蔵 ウジャットの目のリング
右 聖なる蛇、ウエラウス
ベゼル表面、ウジャットの目をかたどった楕円形のベゼルがセットされています。
リングは厚みがあるので、ファイアンス製の指輪として丈夫な作りです。
焼き物なのでサイズ変更は出来ません。