16世紀 又は 18世紀 コーネリアン インタリオ リング 「バッカスの勝利」
神話のバッカスの勝利の題材にした美しいオレンジコーネリアンのインタリオリングです。
このインタリオの彫刻のレベルは大変優れていて、まるで絵画の大作のような躍動感が
わずか2,4cm×1,7cmの小さな石の中に凝縮しているのです、
今にも歌や演奏が聞こえてきそうな生きた神話の世界があります。
彫刻師の腕前は素晴らしさは疑う余地がなく、バッカスの勝利という神話を元に、
複数の人物を彫り込んだとても複雑なシーンをごく自然に違和感なく表現しています。
右側のロバに乗っている主役の酩酊したバッカスは一番存在感がありますし、
バッカスの後ろにはエロス、そして年老いたシレヌス、若いサティー フ、
テュルソスを持つバッカンテ達が楽器を奏で戯れている様子が表現され、
それぞれの人物のポーズも見応えがあります。
〜ファルネーゼ宮殿 天井画 バッカスの勝利〜
年齢を重ねたサティーフはシレヌスと呼ばれ、バッカスの養父で先生でもあります。
シレヌスはヘルメス神の息子、パンとニンフの息子、もしくはパンとガイアの息子とされています。
このインタリオには見る者を神話の世界に惹き込む力があるのです。
是非粘土に押した画像もご覧下さい。
このインタリオの年代ですが、16世紀のインタリオのようなクオリティも感じられますが
18世紀のインタリオの可能性もあります、16世紀か18世紀、どちらかの作品と言えます。
リング自体は18世紀の作です。
右下に僅かに欠けた部分がありますが、アンティークとして普通のコンディションですし、
ここまでの美しい作品ですから、その欠けを気にしてはいけませんし、
その分お求めやすい価格でご紹介しております。
美しいコーネリアンからも幻想的な神話の世界が伝わってきますが、
粘土に押すとより彫りが良くわかります。
石いっぱいに彫り込まれた神話は、石の表面に光を浴びた時に浮き上がります。
神秘的な瞬間です。
裏から光を当てても美しいです。