19世紀初期 インタリオ 双頭の神 ヤヌス
19世紀初期のとても面白いインタリオです、こんなモチーフは初めて見たので心躍ります!
複雑な図柄のインタリオですが、双頭の神ヤヌスをベースにしています、ヤヌスは、ローマ神話の扉の神で2つの顔を持つのが特徴です。1年の始まりと終わりを意味し、1月を司る神で英語の1月であるJanuaryの語源でもあるのです。
このインタリオは、騙し絵やグリロスのように、正面から見ると3つの若い顔、そして頭の部分には老いた人間の顔が彫り込まれていますが、これはおそらくヤヌスが司る一年の始まりと終わりを人間の一生に置きかえたものだと思います。
注文主のセンスが感じられる、とても面白いインタリオです。

ベゼル正面。

側面。

この画像の左側に、ひげを生やした年老いた男性の顔が彫られているのがわかりますか?正面向きではよくわからなくても、こうして横向きにした時に隠された驚きが感じされる面白いインタリオです。

側面。

裏から光を当てた画像。

粘度に押した画像。

サイズ変更可能です。

ベゼル裏。