1810年〜1820年 モスアゲート パリュール
19世紀初期の素晴らしいパリュールジュエリー、希少で詩的な美しい作品です。
作りもしっかりしており約200年前の作品ですがとても良い状態を保っています。
当時の洗練された上流階級の貴婦人の為に作られた作品である事が良くわかります。
モスアゲートの魅力はキラキラと輝く宝石の美しさとはまた違います。
石一つ一つに浮き出た詩的な模様がモスアゲートの最大の魅力です、同じ模様の石は一つもなく、それぞれの石に個性があり、山や木々、湖、海、砂漠のような自然の風景から、古城に見えるような石まで様々です。
墨を水に溶かした瞬間のような、ふわりと浮かんでは流れて消えるような繊細さが想像力を刺激します、例えば、まるで吹雪の中に木が揺れているようだったり、湖の上に町があるように思えたり、、、モスアゲートを使ったジュエリーを選ぶ時に肝心な事はモスアゲートの模様が無意味に出すぎていたりすると、単に複雑な石の模様で終わってしまうので、さりげなく美しく模様が出ている石を選ぶ事です。
この石の詩的な魅力に18世紀の芸術家トーマス・ゲーンズボロも魅了され、モスアゲートの指輪を所有していました。
感性豊かな芸術家がこの石を好むのも良くわかります、見る物の想像力を豊かにかき立てるからです。
このネックレスに使われている石一つ一つをご紹介致しますので、是非いろいろ想像しながら見て頂きたいと思います。輝く宝石とはまた違った美しさを感じて頂けると思います。
艶々していて瑞々しいとても美しいモスゲートだと思いませんか?
そして、モスアゲートを囲むように留められている天然真珠とブルーエナメルの組み合わせもとても上品で美しいです。
このペンダントにはモスアゲートの中でも特に美しいモスアゲートが選ばれて使われています、模様もそうですが、美しさの理由の一つはこのカボッション状の厚みです。
モスゲートは風景のように美しく見える模様が特徴ですが、中には風景の美しさだけで厚みが伴っていない石がありますが、このペンダントに選ばれている石は風景のような美しさと、この厚み、両方が備わっているのです。
美しいモスアゲートです。
美しいモスアゲートです。
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美しいモスアゲートです。
美しいモスアゲートです。
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美しいモスアゲートです。
美しいモスアゲートです。
パリュールとして使えるジュエリーの良さは、一つずつでも、合わせても使えるところです。このモスアゲートのジュエリーは、詩的な石そのものの美しさと天然真珠、ブルーエナメル、そして繊細な金細工、これらが全て備わってとても上品でオリジナルな印象ですから、一つで使っても印象深いですし、両方を一度に使っても派手過ぎず、シックで素晴らしい作品です。
ネックレスとして着用しました。輝く宝石を使っていないので、これだけ華やかな作りですが、使って頂ける機会は宝石を使ったジュエリーよりも多いでしょう。非常にシックで上品な印象です。
細かく金を編み込んだメッシュ状の信じられない程の繊細なパーツ。
非常にしなやかで本物の紐のような作りです。そしてメッシュのパーツをつないでいるパーツの金細工も繊細な作りです。
19世紀初期は金が貴重で高価だった為、金細工師達は少ない金で美しく見せる為の工夫を重ね技術力が向上します。その為に、19世紀初期の金細工は繊細で華やかに見える作品が多く、これが19世紀初期の作品の良く分かる特徴の一つになっています。
ネックレスの裏面。
ガタガタしておらず、綺麗な仕上がりです。
後ろ姿も綺麗に見えるように作られているこのジュエリーは本当に贅沢なジュエリーです。
こうしてジュエリーを身に着けて髪をアップした時に、後ろ姿まで美しく見えるジュエリーは身に着けた時に安心感があります。
前からだけではなく、後ろ姿も見て欲しくなります(笑)
クラスプ、しっかり綺麗に留まります。
古い年代の優れたピアスはリングやブローチ、ネックレスに比べるととても珍しいです、稀に素晴らしいピアスを見かけた時には、おそらくこのピアスは元々はパリュールとして作られた作品だったのかなと思う時があります。
ピアス裏面。
ピアス真横。
ピアスのみで着用。
もちろんピアスのみでも美しいですね。