アメジスト ブローチ 蜂
熱処理をしていない天然のアメジストの美しさが充分に生かされたアンティークブローチです。アメジストの美しさが際立つような多面的なカッティングにより、光の反射の仕方、角度、身に着ける洋服の色によって、カッティングされた面ごとに色が変わりたくさんの美しい表情を見せてくれます。光の加減により中央の蜂、四方の金細工を軸にしてまるで中央にクロスがあるように見える瞬間があるのも素敵です。中央のハチは片方の目の小さなダイヤモンドがとれていますが、約150年前の時を経たジュエリーとして普通の事ですし、それほど目立ちませんが、ご希望の場合には修理いたします。ハチにはルビーと少し大きめの縦長の天然真珠が留められています。
このブローチの魅力はもちろんアメジストだけではありません、周囲のパールをご覧下さい、色、艶共に美しくきちんと粒と色の揃った真珠が使われています、天然真珠の照りと明るめの金の色の輝きがさらに華やかさを添えています。
このように角度を少し変えるだけで、アメジストの複雑なカッティングにより表情がかわります。裏はもちろんオープンセッティングなので充分にナチュラルなアメジストの色が楽しめますし、石自体にも色の濃淡があるのがナチュラルストーンの魅力ですね。
背景が黒いとまた雰囲気が変わりますね、アメジストの色がより濃くなります。
斜め横から。
フチです。外側をパールが飾り、寄り線細工が施されています。それと、とてもさり気ない仕事ですが、アメジストの留め方が少し波うったような留め方がされていてエレガントですね。ここが平面的な留め方の場合と、このような留め方の場合だと、ブローチの華やかさにぐっと差がでるのです。アンティークジュエリーはこのような細かな仕事、細かなデザインによって仕上がりの美しさがまったく変わってきます。優れたアンティークジュエリーを観察していると、さりげなくて効果的なデザインに気が付くことが多いです。
裏面、裏のアメジストのカットも複雑です。表面も裏面も複雑にカットすることにより、光の反射の仕方に深みがでます。
裏面、裏のアメジストのカットも複雑です。表面も裏面も複雑にカットすることにより、光の反射の仕方に深みがでます。
真横、ブローチピンを留める部分にイーグルヘッドのホールマークが見えます。平面ではなくアメジストはパールよりも一段高くセットされています。
シルクの白いチュニックの胸元に着けてみました。このブローチの魅力をどれぐらいお伝えできているのか心配ですが、本当に美しいブローチだと思います。アメジストがお好きな方にはデザイン、石、作り共にお勧め出来るアンティークブローチです。