アールデコ カリブレカットルビー&ダイヤモンドリング
フランス1930年頃に作成されたアールデコのアンティークリング、深くて濃くそして透明感のある美しいカリブレカットルビーが、厚みがあるダイヤモンドのまわりをびっしりと取り囲んでいます。使われている石も質が良く、また制作技術が秀でている指輪です。カリブレカットは石一つ一つをセットする枠の形にあうようにそれぞれ手作業でカットしてから、レールにしきつめるようにはめ込む高度な技術です。この指輪はダイヤの回りにそってぴったりルビーが嵌められていて完璧な仕上がりです。そして、ルビーがそれぞれきちんと面取りがしてあるのも良い仕事ですね。

使われているルビーの色は大抵はそろっていますが、やはり熱処理をされていない天然の貴重なルビーなので若干グラーデーションがあり、濃いワイン色から石榴のような色まで色のトーンが完璧に揃っていないところも天然のルビーの魅力なのです。面取りをしてある部分のルビーが様々な角度から反射し赤くキラキラと輝く様子は、大きなルビーをそのまま一つセットした指輪とはまた違った美しさが感じられるでしょう。

シャンク部分にもダイヤモンドが二つ留められています。さり気ないことですが、このような装飾があるのとないのとでは、リングの雰囲気がガラッと変わります。

ダイヤも厚みが良くわかる写真です。この指輪はルビーの美しさだけではなく、中央のメインダイヤ、こちらも大変綺麗な石です。かなり厚みのある石で小さな指輪(ベゼル0.9cm)ながらボリュームが感じられる指輪です。デザインは割とオーソドックスではありますが、素材と技術が秀でているのが一番のポイントでしょう。

真横から見るとわかりますが、立体感のある作りです。ベゼルの裏にも透かし模様があります。

真横から見るとわかりますが、立体感のある作りです。ベゼルの裏にも透かし模様があります。

裏面、カリブレカット部分もダイヤの部分も光を通すオープンセッティングです、光を充分取り入れられるので石のナチュラルな美しさが引き立ちます。ベゼル裏の作りもとても綺麗ですね。

リング部分。

指に嵌めるとこのようなイメージです。0.9cmと繊細で小振りですが指輪の放つ輝きに強い存在感のあるアンティークリングです。