メデューサ カメオ 18世紀後期
美しい透明感のあるコーネリアンの18世紀後期の珍しいカメオです、
カメオは石の層を利用して彫ったものが多いですが、
このカメオは石の層というよりも石の模様、
色の濃淡そのものを利用して作られた珍しいタイプの作品です。
モチーフはおそらくメデューサでしょう、
コーネリアンの色の濃い部分を利用して表現された髪の造形、
素晴らしい立体感、印象的な顔の表現が見事です。
顔の肌は磨りガラスのように仕上げられています、
そして立体的な髪の毛は艶のある仕上げで、
この質感の差が作品の中にとても良いリズムを作っています。
石の色を最大限にいかした独創的なカメオだと思います。
この角度の写真ですと、髪のうねる様子が見事な造形で立体的に彫られているのが、
よくお分り頂けると思います。
石の色と相まって、髪に意思が宿っているような、、
今にも動き出しそうな動きのある表現です。
ほぼ真横から見ても優れた彫りを感じて頂けると思います、
大きく開かれた目、鼻、口元、本当に表現力にすぐれた彫りで、
カメオは最小の芸術彫刻作品であることを深く感じさせてくれます、
裏から光を当てても美しいカメオです。
リボンでつけましたが、チェーンでも素敵だと思います。
是非、約200年前の美しい彫刻作品を
ジュエリーとして身につける深い喜びを感じて頂きたいと思います。