コロンビア産エメラルド マーキーズリング
深く濃くとても美しい色のコロンビア産のエメラルドと、キラキラと眩く美しく輝くダイヤモンドの組み合わせが素晴らしいアールデコのリング、形も非常にエレガントなマーキーズシェイプです。
通常、宝石研究所による鑑定書が無いとこの石がコロンビア産とは言い切れないのですが、鑑定書が無くても、この石がコロンビア産と言える面白い理由があります。
それには、素材とホールマークが関係してくるのです。

このリングに使われている金属はプラチナと18kです、ですが、プラチナで有ることを示すマークが打ち込まれていません。
それはプラチナを表す犬の頭のマークが打ち込まれ始めるは1912年からだからです、この事から、この指輪が1912年以前に作られた事がわかります。
そして、当時のエメラルドの産地はブラジル、コロンビア、ロシアでした。まず、ブラジリアンエメラルドは1930年から使われ始めますから、ブラジル産エメラルドの可能性は、プラチナのホールマークが無い事から消えます。すると、ロシアかコロンビアのエメラルドという事になりますが、宝石鑑定に使う特別なフィルターにより、ロシア産エメラルドではない事が分かっていますから、残りはコロンビア産エメラルド、と言うことになるのです(^-^)こうして、ホールマーク、素材の様々なきまりの組み合わせにより、石の鑑定をする面白い方法もあります。
アンティークって奥深くて面白いですよね(^-^)

そして、このシェイプはマーキーズと呼ばれていますが、それはポンパドール侯爵婦人(マーキーズ・ド・ポンパドール)が好んだスタイルであった為です。このシェイプは見た目がエレガントなばかりか、身に着けると指がすらっと長く見える嬉しい指輪です。
才色兼備でルイ15世の公妾であったポンパドール夫人は、もしかしたら指が短め?!だったから、このシェイプを特に愛したのかもしれませんね(^-^)

真横の透かし模様もとても綺麗です。
リングを斜めから見た時にとても綺麗に見せてくれます。

真横の透かし模様もとても綺麗です。
リングを斜めから見た時にとても綺麗に見せてくれます。

裏面、オープンセッティング。

18kのフランスのアンティークで有ることを示す鷲の頭のホールマーク、アンティークジュエリーには何か理由が無い限りは必ずホールマークが打ち込まれていますから、確認して下さいね。

マーキーズシェイプのこの指輪は指に嵌めると指が長く綺麗に見えます。