18世紀 フリーメーソン リング
基本的にアンティークは一点物ですから殆どが珍しい作品ですが、そんなアンティークの中でもこれほどまでに珍しいリングを手にすることが出来る機会というのはそうそうはないでしょう。
このリングのべゼルの金色に輝く美しい装飾はフリーメーソンのマークで、このリングがフリーメーソンのメンバーの為に作られたリングということがわかります、面白いのは、べゼル中央の長方形の枠の中のアルファベットGが後から加えられたものであることです、アルファベットのGはフリーメーソンのマークの一部であるので、通常は変える必要がありませんが、もしかしたら、持ち主の階級や役職によって、このアルファベットを何らかの形に変えられるようにしていたのかもしれません。もしくは、ただ単にGが破損して修復しただけの可能性もありますが、それだとガラスのカバーがついたリングの内部のGだけが破損するということは自然には考えにくかったり、、、フリーメーソンについては、よくわかっていないこともあるので、このGの修復後に一体どのようなドラマがあったのか、考えてみるのも、アンティークの楽しみの一つです。
フリーメーソンの起源自体には諸説があって、確かなことはわかっていないようですが、友愛結社として16世紀〜17世紀に設立されたと言われています、このリングが出来たのは18世紀ですから、設立からそれほど時間がたっていない初期の頃に作られたリングということになります。
フリーメーソンに関連するアンティークとしては、金でできた丸い形のマソニックボールなどは比較的よくみかけますが、18世紀の古いフリーメーソンのリングなどはまず見ることはできない資料的な価値のあるアンティークです。
パリの9区にはフリーメーソン美術館があり、その美術館に収蔵されているような作品なのです。

フリーメーソンのマークに、植物が絡んでいる装飾です。
中央には長方形のスペースがあり、そこにアルファベットのGがありますが、周囲の金との色の差、そして、よく見ると、Gの左右には後からこのGを加えた跡が残っています。この跡から、いろいろなことが想像できるのです。

G部分拡大。

斜めから。

リング部分を見るとわかりますが、このリングを切らずにサイズを縮める為の細工が、後の時代に施されていることがわかります。この細工は取り外す事も出来ます。

側面。

側面。

表面のガラスには丸みと厚みがあります。

べゼル裏。