舞踏のテレプシコラ カメオ 1860~1870年
芸術家にインスピレーションを与える9人のミューズの一人、舞踏を司るテレプシコラーのカメオです。
上半身をうねらせ、タンバリンを打ち鳴らすポーズが舞踏を司るミューズのポーズとしてとても本当に素晴らしい造形ですね!石は非加熱のナチュラルオニキスが使われていますから、石そのももの濃淡のある色が感じられます。
そして、フレームの素晴らしく繊細な金細工はネオエトルスカンスタイルのもの、その細かな技の美しさは当時の職人の高度な技術が伺えます。
マーキーズ型のフレームの類い稀なデザインもカメオブローチとして秀逸な出来映えです。
「Danseuse au tambourin, dite Terpsichore」18世紀
FRAGONARD Jean Honor? 1732-1806
Besan?on; mus?e des beaux-arts et d'arch?ologie 所蔵
フラゴナールのテレプシコラーのデッサンです。
うねりのあるポーズが非常に良く似ています。
喜びに溢れて舞うテレプシコラーのワンシンーンをそのまま切り取ったような躍動感に溢れた表現です。今にも動き出しそうな上半身のひねりがポイントです。
そして、この素晴らしいグラニュレーションの金細工、これは金細工が史上最も優れていた古代エトルスカンに影響を受けたネオエトルスカンスタイルです。
フレームのデザインが非常に素晴らしく出来ています。
大小の寄り線をカメオを囲むように配置しています。
かなり独特でセンスの良い、他に類を見ないカメオフレームだと思います。
薄い作りです。
裏面。
エレガントで珍しいカメオブローチ。珍しいカメオジュエリーをお探しの方には得にお勧め致します。また、タンバリンを持つ女性がテレプシコラーとバッカンテがいますが、何故、このカメオがテレプシコラーと言えるのか、ブログで詳しくご説明させて頂きたいと思います。