モーニングジュエリーリング 指輪
イギリス1786年に17歳で亡くなったMary White(スペル一部不明)という女性を想って作られた色々な意味でとても美しいアンティークならではのリングです。西洋では、自分が愛した人が不幸にも亡くなってしまった時には、その人を想ってジュエリーを作り喪中に身につける習慣がありました。それらはセンチメンタルジュエリー、モーニングジュエリーと呼ばれています。過去に生きた人々の優しく繊細な感情、悲しみの中に愛が宿った美しいリングです。

モーニングジュエリーのデザインは、骨壺や柳を使ったものが多く、このジュエリーにも骨壺が細密画で描かれています。西洋のジュエリーの歴史は長く深いものがあり、アンティークジュエリーに興味を持って下さっている方には、西洋のジュエリーを見る時に少し視野を広げて西洋の歴史や西洋人の感覚を想像しながら見て頂きたいなと思っています。日本の方には馴染みがないかもしれませんが、このリングには故人の髪が一部に使われています。西洋の人々にとって、愛する人の髪をジュエリーとして身につけることは美しく、それは、その人が生きていたときはラブジュエリーとして、亡くなったときにはモーニングジュエリーとして身につけられていたのです。

モーニングジュエリーの色合いは落ち着いた物が選ばれていました。モーニングジュエリーは故人の髪をジュエリーとしてセットする為の髪細工専門の職人もいたぐらい西洋の人々にとって美しく大切なことなのです。そして現在に生きている西洋人も、過去に生きた人々の髪がジュエリーとして残っていることを美しく感じているのです。ですので、このジュエリーを見るときは日本の感覚をすこしだけ忘れて、過去に生きていた人々へ思いを馳せて見て頂きたいと思っています。

骨壺は細密画で描かれています。そして髪の毛は柳の木の一部と骨壺の真下の地面の部分に使われています。

このリングはモーニングジュエリーですが、ジュエリーとしても美しい仕上がりです。ガラスはふちが綺麗に面取りに仕上げられていて、光を反射するととても美しい表情を見せてくれます。少しわかりにくいですが、細密画の回りをとても薄い金の板が囲んでいるのもとても良い雰囲気を生み出しています。

骨壺の細密画も良く描けています。

骨壺の下の部分に髪の毛が使われています。

このリングはマーキーズシェイプに整えられていますが、ふちの金に細かな点を打ち込んだり、ふちにそって凹みを表現していたり、ガラスのふちを面取りにしたりと、形に表情や奥行きが生まれるように、さりげないデザインや工夫が取り入れられていて、丁寧に作られたことが良くわかるリングです。

真横。

反対側。

裏面。指にはめると指通りがよく滑らかでつけ心地の良い仕上がりです。

裏面にはMarie White (一部スペルが読みにくくなっています)という女性が1786年、6月1日に17歳で亡くなったということが美しい文字で彫られています。

裏面にはMarie White (一部スペルが読みにくくなっています)という女性が1786年、6月1日に17歳で亡くなったということが美しい文字で彫られています。

実際に指に嵌めると、しっかりした作りの大きめのリングという印象です。
指あたりがとても良いので心地よく使っていただけるでしょう。デザインも普通のジュエリーとして落ち着いた美しさを感じさせるものです。