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中世の極めて貴重なセイロンサファイヤリング、約700年前の作品です。
中世の作品は現存数が他の年代に比べて極めて少なく非常に稀になります。それには訳があり、当時、古代ローマ時代のあらゆる戦乱の影響でフランスには全く十分な金がありませんでした、金貨の流通は8世紀に終わり13世紀に金が十字軍によってもたらされるまで止まっていました。川から僅かな金が採れるものの、王でさえ金を入手するのは非常に困難だった為です。
そして貴重な金は権力のあった教会へもたらされました。このような指輪は高位の聖職者のみが所有でき聖職者の死後は棺に共におさめられますが、フランス革命時に大きな教会や聖堂などは破壊され、このような指輪は殆ど残っていません。又は19世紀に小さな教会は売りに出された為に、その教会にあった指輪などもプライベートコレクションとなっているでしょう、他にもいろいろな理由があり、現存数が少ないのです。

このリングは現存するサファイヤリングの中でも際だってボリュームがあり、サファイヤの大きさも群を抜いています、中世のサファイヤリングの中ではマスターピースといえるでしょう。
タルト型と呼ばれるベゼルに素晴らしく大きなセイロンブルーサファイヤが4本爪でセットされています。
このような大型のサファイヤはこの時代では大変貴重で珍しいものなので、このリングはおそらく位の高い司教が所有していたものと思われます。

中世のリングの真贋についてブログでお話ししていますので是非ご覧下さい。

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また、教皇イノセント3世(1198から1216まで在位)は全ての司教、大司教、また大修道院長に対し、彼の即位の際に文字が刻まれていないサファイアリングを提供するよう命じていました。

この素晴らしい厚み、とても大きなサファイヤが留められています。

斜め横。

反対側。

一円玉との大きさの比較。

裏面。
サイズは12号で多くの人が嵌められるサイズですし、大変貴重な指輪ですからサイズ変更はしない方が良いです。

真横、非常に強いしっかりとした作りです。

シンプルで洗練された古の指輪です。
これほど大きなサファイヤがセットされ、作りのしっかりした中世の指輪は極めて珍しく、この指輪は貴重な13世紀の指輪の中でもさらに特別なリングです。

指への嵌め心地も滑らかでとても良いです。
このような古い指輪は私たちを中世へと誘い夢を見させてくれる指輪なのです

この指輪を嵌めて遥か中世ヨーロッパへの思いを馳せる事はとても贅沢で深い満足を得られる時間となる事でしょう。