ビザンチン 十字MHΔAモノグラム リング
このリングのオリジナルの所有者の名前MHΔA(ギリシャ文字)を神の十字と共にモノグラムとして彫り込んだビザンチンの素晴らしいリングです。
四方に文字が刻まれていますが名前の読み方を調べたところ、規則はないようです。そして同じ文字を二回読む事もあるので、現代では正確な名前を知るのが難しい場合があります。
このリングはビザンチン時代に個人を表す印、印章として身に着けられた作品でしょう。両シャンクに二つの金の丸い装飾が施されているのがポイントです。
金で出来ている事から、位の高い裕福な人物の所有物であった事が伺えます。
コンディションはとても良く、輝く黄金が眩しい貴重なビザンチンのリングです。
これは以前、ニューヨークの有名な古代美術商アリアドネギャラリーコレクションだった作品です。
ギリシャ文字の表と、リングに刻まれた文字を比べてみるのも面白いですね。
参考までに同タイプの他のビザンチンのリングの資料をいくつか掲載します。
4方にギリシャ文字が刻まれています。
コッホコレクションより。
ドイツのMuseum of Mainzの所蔵作品。
このリングも四方に名前が刻まれています。
この写真のリングも、今回ご紹介しているリングと同様に4方にアルファベットが刻まれています。
ハーバード大学、Dumbarton Oaks collectionより。
このリングの左右のシャンクの装飾が、今回ご紹介しているリングと同じです。
ハーバード大学、Dumbarton Oaks collectionより。
HMAは、今のイニシャルとも通じますから、同じイニシャルを持つ方にも薦めできます(^-^)
ベゼルは平たい作りです。
ベゼル裏。
古い指輪ですから、サイズ変更はしてはいけません。
全体。
女性には少し大きいサイズですが、鎖を通せばペンダントとしても楽しめます。
古代のリングをペンダントにするなんてお洒落ですね(^-^)