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古代ローマのインタリオの最盛期に作成されたインタリオです、モチーフは大変珍しい希望の女神であるスペースが選ばれており、石は最上質の素晴らしいグリーンアゲートが使われています。
モチーフも彫りも石も全てが特別で美しいインタリオ作品です。

スペースは、ギリシャ神話のエルピスに相当し、希望 (またおそらく期待) をつかさどる、女神です。左の方に向かって歩いている美しい少女の姿をしており、片方の手は花を差し出しており、もう片方はキトンの裾をたぐっています。しかし、この姿の起源は数世紀も前のギリシャ彫刻であるコレーにまでさかのぼります。コレーは14歳くらいの少女の姿をしており、初めて着た大人用のドレスの裾を引きずらないように持ち上げており、春と新たな成長のすがすがしい希望を表す花か鳥を手にしています。

このインタリオが特に素晴らしいのは女神の衣装がとても細かく表現されているところです、キトンと小さなヒマティオンを身につけているところに古代作品の見応えを深く感じます。女神は左手でキトンを持ち上げており、その流れるような布のドレープもとても美しいです。

この小さくて美しいインタリオを手に取って眺めていると、遙か彼方の古代ローマ世界へ引き込まれるような魅力があります。時を超えた芸術作品です。

インタリオはその緻密な彫刻からは想像もできない程の小さい作品なのです。

女性の手の指先よりも小さなサイズです。

インタリオを粘土に押すと、古代の神秘の世界が姿を現します。
僅か、1、2cm×1cmの小さな固い石にこれだけの繊細な彫刻を施すのは、機械のない古代では至難の業だったことでしょう、素晴らしい情熱を感じます。

女神は頭飾りとキトンとヒマティオンを身に着け、右手に花を持ち、左手でキトンを持ち上げている事がわかります。清々しい未来への希望の現れです。

この女神が何故、希望の女神と言えるかは古代のコインで確認する事ができます。

次ページに古代のコインを掲載しています。

古代ローマのコイン、このインタリオと同じく希望の女神スペースがモチーフです。


インタリオを光りに透かすと、大変美しい神秘的な世界が広がります。


このインタリオは、このような古代風のデザインで指輪に仕立てて身に着ける事ができます。
古代ローマの小さな芸術作品を身に着けて楽しむ事が出来るのは、この上ない喜びです。
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