古代ローマ後期〜ビザンチン初期 4世紀〜6世紀 大航海 アルマンディンガーネットの指輪
ほぼ紫色に近い深いワイン色の美しいアルマンディンガーネットのビーズがセットされた古代ローマの指輪です。おそらくネックレスに使われていたアルマンディンガーネットのビーズを使って指輪に仕立てたのだと思います。ビーズの穴の開け方などに古代の特徴がでていたりするのも、興味深く、古代のジュエリーの面白さ、楽しさを感じます。
当時、アルマンディンガーネットは遙か彼方のインドから紅海航路を経由して船で古代ローマへ運ばれていた為に、非常に稀少で高価な石でした。指輪にセットされているアルマンディンガーネットを見ていると、古のロマンを感じます、おそらく長く危険な船旅の途中で難破してしまった船もあった事でしょう、インドから古代ローマへ向かい、そのままローマに住んだ人もいたのだろうなと思います。
この指輪にセットされているアルマンディンガーネットがビーズなのは、当時いかにアルマンディンガーネットが稀少であったかを示しているのです。
当時、ゴート族達がジュエリーを身に着け始め、彼らはアルマンディンガーネットを好んでいました。この指輪はそんな背景も関係している指輪なのでは、、と思います。
古代ジュエリーとして面白みがあり、ユニークな指輪です。
ベゼル横には縁取り模様が刻まれています。
反対側。
ベゼル裏。
古い指輪なので、サイズ変更はしてはいけません。
古代ジュエリーですが強度があり、気軽に身に着けて楽しむ事が出来ますし、サイズは多くの方に嵌めて頂ける10号です。
古代ローマ時代の活気溢れる航海に思いを馳せる事が出来る面白みのある指輪です。