パリスの審判 コーネリアンインタリオ リング
18世紀後期イタリアの素晴らしいインタリオリングです。
題材はギリシア神話の パリスの審判 です。
パリスの審判は、ヘラ、アフロディーテ、アテナの3人の女神が誰が最も美しいかを決める為に、ヘルメス神により美の選定者として選ばれた、人間で一番の美男の羊飼いパリスの前に並び、美を競い合う神話です。
女神達はもしパリスが自分を選んだ時に素晴らしい贈り物をする事を約束します、アテナは全ての戦いにおける勝利を、ヘラはアジアの君主の座を、アフロディーテは最も美しい女を妻として、、、パリスは愛と美の贈り物をすると約束したアフロディーテを選び、勝者の証である黄金のリンゴを手渡しています。
このコーネリアンはとても瑞々しい艶があり、明るい透明感のあるとても美しい石です。2.3cm×1.9cmの小さな石にパリスの審判の神話が細かく繊細に彫り混まれています。
大きさはこれくらいです。
こうして見ると、このインタリオがいかに小さな作品であるかが分かって頂けると思います。身に着けて楽しむ事ができる極小の芸術彫刻作品がインタリオなのです。
正面。
綺麗な半透明の石なので光をよく通します。なんともいえない赤色が魅力的な石です。石の左上の色が濃く変わっているところは、ヒビではなく、石の内側の色が変わっているのが写真に写っています。これは石の自然な濃淡です。
神話のワンシーンが浮かび上がり、とても神秘的です。
インタリオとシャンクは同じ年代に作成されたものです。
反対側。
裏面、サイズ変更は可能です。
粘土に押すと、繊細な彫りがはっきりわかります。
一番右がアフロディーテです、3人のうちで最も美しい女神に与えられる勝者の証、黄金リンゴを手にしています。
隣がパリスです、羊飼いの証の杖を持っています。
その次の二人がヘラとアテナ、衣を纏った一番最後の人物がヘルメスです。
シールとして押しても素敵ですね(^-^)
『パリスの審判』 ルーベンス画 (1636年) ナショナルギャラリー蔵
Philippe Parrot 『パリスの審判』:1869年作:1875年サロン・ド・パリ出品(個人蔵)
古代の壷にもパリスの審判が描かれています、この神話が数千年前から存在していることの証です。