中世、15世紀中期頃のとてもロマンティックで可愛らしいポージーリングです。
サイズは6号ととても小さなサイズ、薬指や小指に指に嵌めてもいいですし、
ペンダントトップとして使ってもとても素敵だと思います。
ポージーリング(poesy ring) は15世紀にイギリスとフランスで生まれ、
16世紀、17世紀まで流行しました。
その外側には(稀に内側にも)短い言葉や句、詩などが刻まれ、
ポージー・ラブリングと呼ばれることもあります。
ポージーリングは愛する者へ、愛情や好意を表わすものとして、
感謝の記し、そして結婚の時にも送られたのです。
このポージーリングにはハートと花の模様、
そしてアベマリアの文字が刻まれています。
ポージーリングの内側にはフランス語、ラテン語、英語で言葉が書かれていますが、
16世紀以前には言葉はリングの外側に記されていました。
それが16世紀になって内側に書かれるようになったのです。
ポージーリング(posie ring、時には posy、posey、poesy と綴られる) は
15世紀から16世紀にかけてはイギリスやフランスでは恋人同士のギフトとしてポピュラーなものでした。
多くの初期のリングにはノルマンフランス語が書かれていたものが、
後期になってからフランス語、ラテン語、英語が使われるようになりました。
当時流行したラブストーリーなどからの引用句が多く、リングの内側に刻まれました。
ポージーリングと言えば、ジョアン・エヴァンスです。
ジョアン・エヴァンスは19世紀のポージーリングのコレクターの娘で、
ロンドンのヴイクトリア・アンド・アルバート博物館にそのコレクションを残しています。
彼女はまた、「イギリスのポージーリング」 という本も書いています。
イギリスのオクスフォードにあるアシュモリーン博物館には
このリングのすばらしいコレクションがあります。
またロンドンのヴイクトリア・アンド・アルバート博物館にも、
ジョアン・エヴァンス博士が残した美しいコレクションがあります。
彼女はその著書 「イギリスのポージーリング」 で3000 以上のポージーリングを編纂しました。