ローマ皇帝 ティベリウス カメオ 18世紀後期
ローマ皇帝ティベリウスがモチーフの18世紀の古い3層のアゲートのカメオです。目、鼻、口の細かな顔立ちや表情などが洗練されていて、単に沢山作られたカメオにはない繊細な表現を感じます。
柔らかそうにうねる髪にはローマ皇帝のシンボルの月桂樹の冠が被せられています。石はこっくりとしたカフェオレ色。
フレームにはハーフパールがくるりと一周留められています、ハーフパールというのは、天然の真珠が貴重だった為に一つの真珠を二つに割って使っていた事を表します。
このカメオは本来はジュエリーではなく18世紀の小箱にセットされていた装飾用のカメオです。
そしてこのカメオは耳穴、鼻穴、目頭の奥行きまで表現された凄いカメオなのです、是非ご覧下さい。
画質が悪く申し訳ないのですが、これは18世紀の小箱です。このカメオもこの小箱の中央にカメオがセットされているようにセットされていました。
これは古代ローマのゴールドコインです。モチーフはカメオと同じローマ皇帝ティベリウス。こだいローマ皇帝をモチーフにしたカメオは古代彫刻や顔が彫られたコインなどを参考に顔を彫ってある事が多いです。
眉や目、鼻、口元など、とても繊細な顔立ちの表現です。このカメオは目と鼻穴と耳の部分にごくごく僅かで繊細な穴をうっすらとあけており、少しでも奥行きを表現しようとした事がよく伝わってきます。この写真ですと目頭のあたりと、鼻穴のにそれが確認頂けると思います。素晴らしい表現です。
繊細でありながら力強さも感じられるカメオです。
この角度からですと、耳穴に僅かな穴が少し開いているのがわかります。耳穴まで表現しようとしているカメオを見たのは初めてです。
真横、程よい厚みです。
反対側。
裏面、ペンダントかブローチに加工されるのが良いと思います。加工費用は3万円〜5万円ほどで出来ます。